イスラエル寄り、サウジアラビア寄りの、中東政策を採る

(アメリカの時代 ウォルター・ラフィーバー著から抜粋)

1962〜63年にかけて、中東のイエメンで革命が起きます。

エジプトのナセル大統領は、この革命を支援するために7.5万人の軍隊を送り込みました。

サウジアラビアは、ナセル軍を阻止するために、イエメンに派兵しました。

ケネディ政権は、ナセルに圧力をかけたが、最終的には介入をしない事にします。

そこでサウジは、アメリカの石油会社を締め出しにかかりました。

さらにイスラエルとイギリスも、ケネディの政策を批判した。

そのためケネディは態度を変えて、「ナセルは信じるに値しない」と宣言しました。

ケネディは暗殺される頃には、完全にイスラエル寄り、サウジ寄りになりました。

「イスラエルを守るために米軍の第6艦隊を使う」と約束したし、初めてイスラエルに地対空ミサイルを売却したのです。

(2014.4.3.作成)


アメリカ史 1960年代 目次に戻る