第2の新しき啓示
すべての人間は特別であり、
あなた方は全員が神のメッセンジャーである

ニール

あなたは、「あなたの最高の師は、あなたの心の中に(魂に)いる。他の誰かを、特別な存在(最高の師)にしてはいけない」と言います。

すると、モーセやイエスやムハンマドは、特別な存在ではないのですか?

 神

逆の言い方をしようか。

『あなた方は全員が、彼らと同じ様に特別なのだ』

ニール

そんな事を言ったら、背教者と呼ばれるかもしれませんよ。
聖者を侮辱したと思われます。

 神

なぜ、侮辱した事になるのかな?

例えばムハンマドは、「すべての人が、私のように特別になりなさい」と言っているよ。

ハディース(ムハンマドと彼の仲間たちの言行録)が、そうではないか。

ムハンマドの生涯をモデルにして、それを目指すのがハディースだ。

ニール

でも、「私たちはムハンマドと同じに神聖だ」と言うなんて、冒とくです。

自分がイエスやモーセと同じ様に賢いと考えるなんて、傲慢ですよ。

 神

そうかな?

イエスは、「私と父は一体である」「あなた方は、私の兄弟であり姉妹である」と言ったのではないか?

イエスは自らの奇跡について、「私が行った事は、あなたにも行える。これよりももっと偉大な事を、あなたは行うだろう」と言ったのではないか?

イエスは例を示したのだよ。ムハンマドもそうだ。

マスター達はいつも例を示して、他の人々も真似するように促す。

ムスリムは皆、ムハンマドの生涯を真似しようとしている。

キリスト教徒は皆、イエスの生涯を真似しようとしている。

仏教徒は皆、ゴータマ・シッダールタ(ブッダ)の生涯を真似しようとしている。

あなたも、偉大で霊的な師の生涯を真似られる。

そして「真似る」とは、「同じに、あるいはそれ以上になりたいと努力する」という意味だ。

あなた方は、「お前は神性には到達できない」と、世間や指導者から言われてきた。

だが、マスター達は神性に到達できる事を示して、「自分の例に倣いなさい」と促してきたのではないかね?

ニール

ええ、そうですね。

 神

それならばなぜ、あなたはそれを「背教だ」とか「冒とくだ」と言うのかな?

ニール

分かりません。

 神

あなた方は、マスター達のメッセージを理解しているつもりだが、実は理解していない。

そこで、『第2の新しき啓示』だ。

『すべての人間は、特別な存在だ。
 あなた方は全員が、メッセンジャーである。

 あなた方は、生命/人生についてのメッセージを発している。
 どの瞬間にも。』

あなたが考え、語り、行う事は、すべてがメッセージだ。

あなたの全人生が、あなたの教えだ。

誰かがあなたと同じ道を歩むと考えたら、あなたはその道を歩むだろうか?

「誰も自分を見ていないだろう」と思うかもしれないが、見ているのだよ。

あなたが思っているよりも、大勢の人が見ている。

それどころか、あなたが人生で触れ合うすべての人が、あなたの示す例に影響を受けている。

あなたは、人々にデータを与えて、生命/人生について教えている。

人々は、あなたのデータを自分の世界に取り込み、それを自分の人生の一部にしている。

あなた方の1人1人が、国なのだ。
国は、あなた方でつくられている。

あなた方の1人1人が、宗教なのだ。
宗教は、あなた方でつくられている。

あなたが最初のドミノだ。あなたが何かで「倒れる」と、他の人も倒れる!

だから、倒れてはいけない。
それよりも、「合わせて整え」なさい。

最も高い自己に、合わせて整えなさい。
愛に合わせなさい。

そして、あなたの力(影響)ですべてが整うのを、見つめなさい。

これが、私たちがするべき神の仕事なのだ。

ニール

「自分がメッセンジャーだ」なんて、考えた事はありませんでした。

 神

あなたはメッセンジャーだ。

それを知る事が大切だ。
そうでないと、あなたは一生「メッセージをたずさえてくる誰か」を探す事になる。

人類は歴史を通じて、「誰か」を探してきたのだよ。

そして時折、「メッセンジャーが見つかった、彼が最後の(真の)メッセンジャーだ」と宣言してきた。

だが、私はそんな事は言わなかった。

それは、あなた方が創り上げた事だ。
あなた方が勝手に決めた事だ。

実は、あなた方は皆、『自分たちのために、何が有効で、何が有効でないか』を、直感的・本質的に知っている。

あなた方はすでに、「平和に仲良く幸せに暮らせる世界を創ることを選ぶ」と言った。

(集合意識のレベルで、そう宣言したのです)

それを実現するための羅針盤・物差し・秤は、あなた方の中にある。

直感、勘、自信、感覚、何とでも呼べばいい。
それを持っている事は、否定できないはずだ。

こうしたものに頼れば頼るほど、ますます頼りになる事が分かるだろう。

(『新しき啓示』から抜粋)


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