生命/人生についての5つの誤解について①
第1と第2の誤解を説明する

 神   人間にとっては、今までの信念を捨てる事は、とても難しい。

     いったん何かを信じてしまうと、間違っていたり有効でないと証明されても、
     いつまでも捨てようとしない。

     だがあなたは、古い信念に目を向けて、どれがもう役に立たないかを
     決めようとしている。

     ここまでの対話では、『神についての5つの誤解』を話してきた。

     この5つの誤解は、もう役に立たない。

     地球上で紛争が続いている状況が、それを示している。

ニール  あなたは対話の始めの方で、『生命/人生についての5つの誤解』も提示しました。

     この5つの誤解も、重要なのですか?

 神   そうだ。 この誤解も、危機や戦争を引き起こしている。

ニール  では、その誤解について教えて下さい。

 神   これが、『生命/人生についての5つの誤解』だ。

     ①  人間は、お互いにばらばらである

     ②  幸せになるために必要なものは、充分にはない

     ③  充分にないものを手に入れるためには、お互いに競争しなければならない

     ④  人間の中には、他よりも優れている者がいる

     ⑤  大きな相違を解決するためには、人間が殺し合うのは適切である

     『① 人間は、お互いにばらばらである』は、『神についての5つの誤解』から
      生じている。

     「神には必要なものがあり、その必要性を満たせない事がある」(第1と第2の誤解)

     「人間は、神に必要なものを与えられなかったから、神と離ればなれになった」
      (第3の誤解)

     この考え方は、ちょっと見ただけでバカバカしいと思うが、あなた方は
     この信念を捨てようとしなかった。

ニール  神は全知全能だから、何も必要としないのは分かります。

     でも、天国を保証してもらうには、神を喜ばせないといけないと思うなあ。

 神   あなた方は、自分達の神を喜ばせるために、何百万人も殺害してきた。

     ある宗教の儀式では、赤ん坊まで生贄にした。

     「神を喜ばせなければならない」という発想は、「神は幸せではない」という
     間違った考え方から生まれている。

     こんなおかしな考え方はない。 神は、幸せそのものだからね。

     『神は幸せではない。 その原因は人間にある。』という考え方が、人間の狂気の
     基本になっている。

     あなた方は、自分が誰かと居て幸せでないと別れるから、神も同じだろうと
     考えたのだよ。

     そうして、「神と人間がばらばらなら、人間同士もばらばらだろう」と考えた。

     人間は、『自分があらゆる生命と1つであること』を、直感的に理解している。

     その真実を、細胞が記憶しているのだ。

     ところが、「生命は離ればなれだ」という幻想が始まった。

     宗教は、それを体系化して、教義に変えた。
     そして、離ればなれだという幻想は完成した。

     (人間が持った数々の幻想については、『神とひとつになること』に詳しく
      書かれています)

     あなた方に勇気があるなら、新しい霊性によって教義の一部を変えて、
     宗教を向上させるだろう。

     あなた方が神(あらゆる生命)との分離を受け入れたのは、自分が分離を体験した
     からではなく、そう教えられたからで、教えたのは組織的宗教だ。

     宗教は、永遠の真実の産物ではなく、『文化的な環境の産物』なのだよ。

     だから、そこを疑ってごらんと私は言っている。

     「正しい事と間違っている事がある」と信じている限り、

     「自分が信念を変えたら、自分や自分の愛する人達が間違っている事になる」
      と思い、信念を変えられない。

     だが、「正しいか間違っているか」という基軸を、

     『 有効か有効でないか(上手くいくか上手くいかないか) 』

      という基軸に変えた途端に、基本的な信念を批判的に分析することの困難は薄らぐ。

ニール  「私たちは、ばらばらである」という誤解があるから、自分には決してしない仕打ちを
     他人にできるのですね。

 神   その通りだ。

     それに、「幸せになるために必要なものは、充分にはない」という幻想も、
     そこから生まれる。

ニール  『生命/人生についての第2の誤解』ですね。

 神   そうだ。

     あなた方が、世界全体を1つのコミュニティと考えれば、「常に充分である」
     と気付くだろう。

     そういう体験(社会)を、創造するからだ。

     「世界は1つだ」と信じれば、自然に分かち合い、他者の幸せを願うだろう。

ニール  イスラム教やキリスト教の最も崇高な伝統が、それですね。

     メンバーの中の貧しい人や困っている人を、世界的なコミュニティを創って助けています。

 神   困るのは、多くの宗教団体がメンバーだけの閉鎖的なサークルをつくり、
     理解の限界を露呈している事だよ。

     国家や民族的グループや社会的グループも同じ状態で、「隔離地域」を作り出している。

     そうした隔離は、狭量な見解で人々を区分けしたりして、「防御柵を作っておかなければ
     ならない」という意識につながる。

     意識が高まると、隔離場所から出られる。

     そうなれば、『隔離など必要ないこと』に気づく。

     引きこもっていたサークルから出てみれば、誰もが自分と似た存在である事を
     発見するだろう。

     誰もが似ているだけではなく、「すべてのもの」が似ている。

     他人やあらゆる生命を、「すべて自分なのだ」と思って扱えば、傷つけたとしたら
     傷つくのは自分だ。

ニール  どうして私たちは、自分自身(あらゆる生命)から離ればなれになったのでしょうか?

 神   「自分は完璧ではない」と決めたからだ。 (本当は、すべては完璧なのです)

     あなた方の祖先は、風・雨・嵐などの生命が生み出す効果を目のあたりにして、
     「神々は、自分たちよりも力強い」と思った。

     そして、「自分は小さな存在で、不完全なのだ」と思い、
     『自分たちは、充分ではない』と自分を責めた。

     人間が最初に「充分ではない」という体験をしたのは、外部世界ではなく
     (外部世界は豊穣だった)、自分の心の中だった。

     あなた方は、夜空の星を眺めるだけで、自分の小ささを実感してしまった。

     この「小さな自分」という考えから、今こそ癒される時だ。

     偉大な秘密を明かしてあげよう。

     『あなた方と星々は、1つだ』

     どちらも、化学的組成は同じであり、文字通り1つなのだ。

     (原子や粒子のレベルで見れば同じ、という意味です)

     存在するすべてのものは、『存在する唯一の成分』の様々な組み合わせ、
     様々な凝縮度で構成されている。

     進化の初期の段階では、人類はその事が理解できなかった。

     だが、青年期にさしかかった今なら、理解できる。

ニール  私たちは、青年期なのですか?

 神   青年期の初期だ。

     だが今のままでは、成長できない。
     あなた方は、おもちゃの取り合いをする子供の様に、争い続けている。

(『新しき啓示』から抜粋)


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