事故後に出た放射性物質
ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムなど

(原発のウソ 小出裕章著から抜粋)

福島原発事故の後には、「ヨウ素」と「セシウム」が大量に放出されました。

この2つは、揮発性が高く、飛び散りやすいです。

不揮発性で飛び散りにくいものには、「ストロンチウム」と「プルトニウム」があります。

「ヨウ素131」は、体内に入ると甲状腺に蓄積され、甲状腺がんを引き起こします。

半減期は8日で、1000分の1に減るには80日かかります。

「セシウム137」は、植物や動物に吸収されて、「生物濃縮」が起きます。

半減期は、30年です。

カリウムと性質が似ており、体内に取り込まれやすい。

体内に入ると、筋肉や生殖器に蓄積されて、がんや遺伝子障害の原因となります。

「ストロンチウム90」は、カルシウムと同じ挙動をするため、人体に入ると骨に蓄積します。

そして、骨のがんや白血病を引き起こします。

半減期は、28.8年です。

「プルトニウム239」は、最凶の毒物と言われており、ほんの少しでも体内に入ると致命的です。

半減期は、2.4万年でとても長い。

原発では大量のプルトニウムが生まれますが、その処理シナリオは確立されていません。

原発事故の直後に、TV番組の解説者は、
「レントゲンや航空機内での被曝量と比べれば、放射能の汚染は心配するレベルではない」
 と説明しました。

しかし、放射性物質を体内に取り込めば、24時間ずっと被曝し続けます。
外部被曝とは比較できないものです。

「クロル38」という放射性物質は、塩素が中性子を受けることで生成されます。

中性子は、原子炉で核分裂が起こっている時に発生します。

クロル38は半減期が37分と短いので、核分裂がなければ検出されません。
このため、再臨界が起きたかどうかの判断材料として使われます。


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