節目ごとの意図確認②
色々①

ジェリー

私は『節目ごとの意図確認』を、小さな目標(意図)の連続だと考えました。

そこで質問ですが、私たちには人生で完成すべき大きな目標はないのでしょうか?

エイブラハム

ある。
あなた方はこの物質世界に生まれ出る時、ある意図を抱いていた。

だが、この瞬間の意図が最優先されるし、進化し続ける存在として常に選択肢が与えられている。

あなた方は、身体に宿った時の自分を超えて成長してきた。
今回の人生経験が視野に付け加えられている。

ジェリー

すると私には、生まれ出る時の目標が何だったか分からないのですか?

エイブラハム

あなた方は生まれ出る前に、幸せになりたい、人を元気づけたい、成長したい、というような大まかな意図しか抱いていない。

具体的なプロセスは、今のあなたの決断に任されている。

ジェリー

どうすれば成長したと分かりますか?

エイブラハム

あなた方は常に成長を求める存在だから、自分が成長したと気付けば明るい前向きな気持ちになる。

そして停滞していると感じれば、ネガティブな暗い気持ちになる。

前向きな感情になれば、自分の意図と調和していると分かる。

私たちの視野からすれば、明るい前向きな感情でいられる事が、一番の成功だ。

ジェリー

『節目ごとの意図確認』『創造のワークショップ』『瞑想』。

この3つの違いを説明していただけますか。

エイブラハム

まず『瞑想』は、内なる世界を感じ取ることを目的とする節目だ。

思考を鎮めて、物質世界を超えたことを感じ取ろうとする。

瞑想とは、物質世界から焦点を移して、内なる世界に焦点を定める方法だ。

次に『創造のワークショップ』だが、これは自分の欲求を具体的かつ正確に考え(思い描き)、引き寄せの力を強めて創造のスピードアップを目指すものだ。

特定の欲求に思考を向け、対象を引き寄せるスタート地点にする。

『節目ごとの意図確認』は、自分が新しい節目に入ることを認識し、そこで立ち止まって何を望むかを確認する。

この作業は、意図的な創造の障害を取り除くことでもある。

ジェリー

幸せになるにはどうすればいいですか?

エイブラハム

幸せな気分は、あなた方の本来の自然な状態だ。

自分が幸せであることを許容しないなら、本来の自分を遠ざけることになる。

この瞬間、自分が幸せだと気付いたら、その幸せはどこから来たかを確認しなさい。

何が気持ちを明るくしてくれるかを覚えておいて、元気になりたいと思った時にそれを活用しなさい。

あなた方が幸せになれるのは、自分が望むこと(好きなこと)に思考を向けている時だ。

だから、望むことだけに関心を向けるぞと決意すれば、どんな状況でも幸せになれる。

私たちがあなた方を観察して気付いたのは、不愉快な経験をすると、それが5分や10分で終わっても後々まで思い返したりして引きずる人が多い、という事だ。

大抵の場合、実際の出来事ではなく、前に起こった嫌な事を考えて暗い気持ちになっている。

だから自分が望む事に焦点を絞れば、ネガティブな感情の大半は消すことができる。

ジェリー

『節目ごとの意図確認』をしていけば、したい事をもっと沢山できるようになりますか?

エイブラハム

『節目ごとの意図確認』が上手くできるようになると、一日のうちでしたい事をする時間が増えるのに気付くはずだ。

望むものに意識して思考を向ければ、宇宙の力をうまく利用できるし、沢山のことが少ない時間で実現する。

ジェリー

多くの人は、どうして惰性で創造するのを選ぶのでしょうか?

エイブラハム

それは、宇宙の法則を理解していないからだ。

その人達は選択肢が与えられているのが分からず、運命だの宿命だのを信じている。

自分が思考を通じて経験を招いている事が分かっていないのだ。

惰性で創造していると、『引き寄せの法則』によって同じ事が引き寄せられてくる(同じ経験を繰り返すことになる)。

やがて、それが現実だと思い込んでしまう。

多くの人達は、「自分には選択できない」「選べるほど自分には価値がない」と教えられている。

だが意図的な創造に慣れてくれば、自分も適切な選択ができると分かるだろう。

ジェリー

「自分は何も望んでいない」とか「欲求を持つのはいけない事だと教えられた」と言う人達に、何か言うことはおありですか?

エイブラハム

欲求を持たないというのも、1つの選択だ。

だが欲することは「意図的な創造」の始まりだから、欲求を持たなければ人生の意図的なコントロールを拒否することになる。

何事にも無関心でだらけた状態は、矛盾した思考で創造の勢いを殺ぎ続けた結果だ。

ジェリー

「私は暮らしていけてるし、もっと大きな事を実現する欲求が持てない」と言う人達がいます。

エイブラハム

それは多くを求めないのではなくて、多くを持てないと思い込んでいるのだ。

望むものが得られず失望するのを避けようとしているのだが、望むものが得られないのは欠落に焦点を定めているからだ。

望むものに焦点を定めれば、ワクワクして前向きな気持ちになるし、その対象が引き寄せられてくる。

(『引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』から抜粋)


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