リラックスして生命の川の流れに乗ることが大切である

 エイ  カヌーを川に浮かべていると想像してほしい。

     あなたはカヌーの舳先を上流に向け、オールを持ち川の流れに逆らって必死に漕ぎ始める。

     あらん限りの力で流れに逆らって漕いでいるあなたに、私たちが尋ねる。

     「舳先を下流に向けて、流れに乗ったらどうかな?」

     すると大抵の人はこう答える。

     「下流に向かう? そんなのは怠けているみたいじゃないか!」

     さらに大抵の人はこう説明する。

     「ここでは皆がこうしているんだ」
     「トロフィーや記念碑は、流れに逆らって頑張り続けた人たちの栄誉を称えているじゃないか」
     「頑張れば死後にすばらしい報いがあるんだ」

     見ていると、あなた方はだんだん流れに逆らうのが上手になる。

     筋肉が発達し、舟の形が改良され、効率の良いオールを見つける。

     しかし、私たちが語り続けるのは『上流にはあなた方が望むものはない!』という事だ。

     上流に望むものはないと断言できるのは、私たちが「川」を理解しているからだ。

     私たちは川の水源を見ているし、川の流れが速くなっていくのを見ている。
     その川がなぜ流れているか、あなた方をどこへ連れて行くかも理解している。

     それは「生命の川」で、あなた方は見えない世界の視点から、川にさらに流れを足すために
     物質世界の身体に焦点を結んだ(物質世界に生まれた)。

     あなた方が何かを欲求するたびに、川の流量は増し、流れは速くなる。

     あなたが「許容し可能にする」なら、この川はあなたの創造が実現する下流へと、
     あなたを運んでくれる。

     あなた方は常に拡大する存在であり、何かを望むと『内なる存在』は先取りして、
     その拡大したあなたに成る。

     そして拡大したあなたの波動に、「引き寄せの法則」が働くと、流れが起こる。

     川の流れとは、拡大したあなたの波動に「引き寄せの法則」が働いて起こる。

     だから重要なのは、その流れに自分を合わせる事である。

     「拡大したあなた」と調和していれば(流れに乗っていれば)、あなたは前向きな
     感情になる。

     だが「拡大したあなた」と調和していないと、その乱れは否定的な感情となって現われる。

     川に浮かべたカヌーの例えに戻ろう。

     あなたが抵抗せずに川を流れていれば、「拡大したあなた」とのギャップを縮めていれば、
     前向きな感情という形で感じ取れる。

     流れに逆らって漕ぎ抵抗していれば、それは否定的な感情という形で示される。

     あなたの感情は、望むこと(拡大したあなた)と今の考えの違いを示すのだ。

     私たちはよく、『感情は、拡大したあなたが先取りして既に成っている自分と、
     今の思考によって許容し可能にしている自分との関係を示している』と説明する。

     感情の意味を認めるには、あなたが常に2つの視点を持った存在である事を
     理解しなくてはいけない。

     喜びを感じるには、人生がそうなるように仕向けている自分に成ることを、
     自分に認めなければならない。

     ほとんどの人は気付いていないが、あなた方は思考(創造)の最先端に位置している。

     あなた方は、簡単に波動を視覚や聴覚に変換しているので、その変換プロセスに
     気付いていない。

     しかし物質は全て、まず波動としての思考であり、それが「形としての思考」になり、
     いま見るような物質になったのだ。

     この創造の全体像が見えてくれば、全てのものが流れている「生命の川」も感じ取れる
     だろう。

     私たちが「川の上流にあなたが望むものは無い」と言うのは、あなたの願望が
     もう実現しかかっているという意味だ。

     丸い物が坂を転がっていく様に、あなた方の願望も自然に結果に向かって転がっていく。

     願望が起これば、あなたの仕事は終わりだ。あとは自然の力と法則に任せればいい。

     あなた方が求めた全ては、川の下流にある。

     自分が永遠に拡大し続ける存在であることを受け入れるなら、あなたの居る多様な
     物質環境で常に新しい思考が生まれ続けている事が、完璧に理にかなっていると
     感じるだろう。

     自分が物質的存在であると同時に、「永遠の存在」でもある事が理解できれば、
     創造のプロセスは一層はっきり見える。

     そして『引き寄せの法則』を理解できれば、川の流れを感じ取れる。

     私たちは広い視点から見ているので、望むすべては流れの先にあると教えてあげられるのだ。

     大抵の人は、望みを実現するのに「あとどれだけ頑張らなければならないのか」と考える。

     だが、行動ではなく「波動」を通じて、時間や距離ではなく「思考」を通じて取り組めば、
     非常に効率的に望みを実現できる。

     あなた方は行動主義に囚われているので、「欲しいものは下流にある」と話すと、
     今度は下流に向かって急ごうとする。

     だがこんな頑迷な態度では、再び上流を目指すことになるだけだ。

     下流に舳先を向けたら、「流れ」があなたを運んでくれる。
     だからオールを手放しなさい。

     オールを手放してリラックスすれば、拡大したあなたが既にそう成っている方へ、
     あなたが望む方へと川が運んでくれる。

     何かを克服しなければならないという信念は、自動的にあなたを上流へと向かわせる。

     自然な心地良い流れに乗ることを、「許容し可能に」しなさい。

     あなた方は許容し可能にするのをマスターするために、この時空の世界に生まれた。

     あなた方には誤解があって、「出来るだけ早く望む場所に行き着かねばならない」と
     信じている。

     急いで問題を解決したい気持ちは分かるが、それでは上手くいかない。

     早くどこかに行きたいと感じる時、あなたは今いる場所に激しく抵抗している。
     これは流れに逆行する。

     急がなければならないと思うことは、自然な流れの力を邪魔し、既に成っている
     自分とは反対の方向を目指してしまう。

     「川の流れに任せれば望む所へ運んでくれる」という事を思い出せば、もっと気持ちが
     楽になる。

     川が真のあなたの実現へと永遠に流れ続けている事について、よく考えてほしい。

(『実践 引き寄せの法則』から抜粋)


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