クリフォード・ブラウンの「メモリアル・アルバム」おまけ①
「Bellarosa」と「Cookin'」のコード進行

おまけとして、「Bellarosa」と「Cookin'」のコード進行を紹介します。

この2曲は大好きなので、コード進行の他にも、テーマ・メロディと全員のソロを耳コピーしました。
大変でしたが、楽しかったです。

Cookin'」は別テイクも残されていますが、マスターテイクの方が各人のソロの出来がいいです。

「Bellarosa」  キーはE  形式はAABA

 イントロ

|EM7   C7   |Fm7  B713) |Gm7   C7  |Fm7   B7  |

 A

|EM7        |Am7        |Fm7   B7   |Gm7    C7  |

|Fm7  Am7   |Gm7   C7   |Fm7   B7   |EM7  /Fm7 B7 |
                                (Gm7 Gm7/Fm7 B7 )

 A

|EM7        |Am7       |Fm7   B7   |Gm7    C7  |

|Fm7  Am7   |Gm7  C7   |Fm7   B7   |EM7  /Bm7 E7 |

 B

|AM7       |Gm7    C7   |Fm7   B7   |EM7      |

|Am7        |Am7        |Gm7   C7     |Fm7   B7  |

 A

|EM7        |Am7        |Fm7   B7  |Gm7    C7  |

|Fm7  Am7   |Gm7  C7   |Fm7   B7   |EM7  /Fm7 B7 |

○ コード進行の解説

 この曲は、基本は循環進行&逆循環進行なのですが、その中にⅣm(Am7)が入っているのが
 特徴です。
 Ⅳmを入れる事で、切な~い感じになっているのです。

 2小節目のAm7から3小節目のFm7に行く所が、ひっかけ的な進行ですねー。
 普通だとAm7→Gm7に行くので、ついついGm7を弾きそうになるんですよ。

 8小節目の(Gm7 Gm7/Fm7 B7 )は、エルモがバッキングで弾いているコードです。
 こうやってバッキングすると、かっこいいですよ!

 16小節目のBm7 E7 は、次のAM7に部分的に転調するためのⅡ-Ⅴ進行です。

 よく使われる進行パターンですが、エルモのテーマ・メロディは凄くかっこ良くこの部分を料理して
 いるので、「いいセンスしてるなー」と思います。

 21小節目のAm7と、22小節目のAm7は、かなり珍しいコード進行です。
 コードの機能的には、何なのでしょうね…。
 どちらのコードも、Ⅱm7を想定してアドリブをすればいいと思います。

 ちなみに、エンディングの進行はこうなっています。(最後のAの5小節目から書きます)

|Fm7  Am7    |Gm7   C7   |Fm7   B7   |Gm7    C7  |

|Fm7  B7   |EM7       |

「Cookin'」  キーはB  形式はAA

 A

|B         |Am7     D7   |Gm7  (Gm7) |Fm7  B7   |

|EM7       |Em7        |Dm7         |Dm7       |

|Cm7        |B7         |B    G7   |Cm7    F7  |

○ コード進行の解説

 この曲は12小節だし、ブルース進行を大幅にアレンジしたものだと、私は考えます。

 1小節目のBは、次にAm7に進行するからでしょうが、B7やBM7にすると変な感じに
 なります。
 シンプルなBが、正解でしょう。

 2小節目は、普通だとAm7-5にするものですが、ここではAm7にされています。
 たまに、この進行はあります。

 3小節目のGm7は、入れなくてもいいのですが、エルモはバッキングで入れています。
 入れると、おしゃれになりますね。

 5小節目のEM7は、テーマ・メロディと合わないんですよ。
 メロディには短3度が出てくるので、Em7にしたくなるのですが、Em7を弾くとおかしい
 です。
 エルモはEM7を弾いているし、この進行でいいと思います。

 コードとメロディが合わないのですが、ジャズだからOKなのでしょう。

 6小節目のEm7からは、Em7→Dm7→Dm7と半音づつ降りていきます。
 実にしゃれた進行ですが、アドリブをとるには大変です。

 こういう難しい進行は、普通だとぎこちないアドリブになってしまうのですが、ルー達は
 難なくこなして、ばっちり決まったフレーズを生み出しています。
 聴いていると、「あなた達は、人間ですか?」と思いますねえ。

 10小節目のB7は、F7(Ⅴ7)の裏コードです。
 ベース・ラインがBに動いているし、私がギターで合わせてもF7よりB7の方が、かちっと
 収まります。

 アドリブに入ってからは、F7で問題ないです。ソロイストはF7を想定して演奏しています。
 テーマの時だけ、B7にすればいいです。

(2013年5月17日に作成)


私の愛するジャズアルバム 目次に戻る