「分裂」という幻想を、幻想と見抜いて活用する

 神

何かとの結びつきが強くなると、いつの間にか「一つになっている」のに気付く事がある。

一つになるのは、ある所まではすばらしい。
しかし完全に一体になると、むなしい経験になる。

分裂が存在しなければ、一体性には何の意味もない。

だから、一緒に居る時も、スペースを確保しなさい。
構造物を支える柱は離れているし、リュートの弦も離れている。

人生(生命)はすべて、『一体化と分離をくり返し経験するプロセス』である。

だが、本当に離れる事はあり得ず、ただ拡大するだけだ。

宇宙はかつて、見えない位の小さな点に凝集していた。
それが爆発して拡がったのだが、ばらばらになったのではなく、「拡大」していっただけだ。

自分とかけ離れていると思う人がいたら、その人を深く見つめてごらん。

その時あなたは、そこで自分自身に出会うだろう。

自分とかけ離れていると思う物質があったら、その物質を深く見つめてごらん。

その時あなたは、そこで自分自身に出会うだろう。

深く見つめれば、「すべては一体である事」を知る。

一体感が強くなれば、苦しみも悲しみも消える。

苦しみとは離ればなれでいる事への反応であり、悲しみとはその表明だから。

分裂・分離は、究極の真実ではない。

だが分裂・分離は、すばらしい幻想だ。
その幻想があるからこそ、「一体となる喜び」を経験できる。

どこを見ても、そこに自分が見えるなら、あなたは「神の目」で見ているのだ。

この事を覚えておきなさい。

『一体感が強くなれば、人生の苦痛や失望は消える』

(『神とひとつになること』から抜粋)


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