「優越」という幻想を、幻想と見抜いて活用する

 神

優越という幻想は、「他より優れているものはないし、他より劣っているものもない」という真実を経験するのに、活用できる。

本当は「たった一つの存在」しかなく、すべては等しい。

だが「等しくない」という幻想によって、個別化した自分に気付く事ができる。

「神から離れた」と想像しなければ、「自分は神の一部だ」と感じることは出来ない。

言い換えれば、私から離れなければ、私が見えない。

だから、あなた方は「自分は神ではない」と想像した。神を経験するために。

あなた方は、「自分は神と等しい(自分は神だ)」という事を、ぜひとも経験したいと願っている。

そこであなた方は、『優越性という幻想』を創造した。
自分があらゆるものと等しいことを、知るために。

神との一体性は、一体性の欠如(=分裂)が可能な場でないと経験できない。

同じ様に、「あらゆるものは等しい」という経験は、優劣が可能な場でないと経験できない。

優越の幻想を、幻想として見抜いたとき、あなたは「自分は神の側面だ(神の一部だ)」と知る。

私は『存在するすべて』であり、あらゆる人、あらゆるものの中に存在する。

従って、優劣はない。優劣はあり得ない。

優越の幻想は、とても強力で非常に危険なものだ。

だから、深く完全に理解しておく必要がある。

あなた方が「自分たちの方が優れている」と称して行った事は、劣悪なものだった。
優越性を基盤にした行動は、劣悪さを生み出す。

『私たちはすべて一体である』

これが、生命の本質的な真実だ。

チューリップはバラよりも優れているだろうか?
山は海よりも立派だろうか?

すべてが見事であり、共にその見事さを祝って、美しさを生み出しているのではないか?

生命は、消えはしない。ただ、形を変えるだけだ。

固体から液体に、液体から気体にと、何度も変化して戻り、美と驚異を展開する。

この「変化・美・驚異」が、生命であり、あなたである。

触れ合うすべての生命に、美と驚異を見ることだ。

それぞれがすばらしく、他のもの以上にすばらしいものはない。

これが分かれば、地上での経験のすべてが変わる。

政治・経済・社会・教育が変わり、ついに地上に天国が実現する。

「優越は幻想である」と分かれば、自分に対する考え方が大きく拡がり(自分の視野が拡がり)、経験も大きくなる。

この事を覚えておきなさい。

『あなたの考えが大きくなるほど、あなたの経験も大きくなる』

(『神とひとつになること』から)


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