「無知」という幻想を、幻想と見抜いて活用する

 神

あなた方は、心の中ではすでに究極の現実を知っている。

「すべての生命は一つであること」「あらゆるものが等しい価値を持つこと」「愛は無条件であること」などを知っている。

無知は、幻想だ。

だが、「無知という幻想」は、役に立つ幻想だ。

そのおかげで、あなた方はもう一度「知る・学ぶ・思い出す」ことが出来る。

そのおかげで、あなた方は生命の循環を再び経験できる(輪廻転生ができる)。

無知の幻想によって、あなた方は『相対性の領域(宇宙)』で生き続けることが可能になる。

本当はすでに知っている事を、また知ることが出来るのは、無知の幻想のおかげだ。

すべてを知っていたら、もう何も知ることは出来ない。

試しに、「自分は~を知らない」という幻想を持ってごらん。

その瞬間にあなたは、「実は知っていた」という体験ができる。
そして、知っていた事をもっとよく分かるようになる。

これが、『謙遜』ということの驚異だ。

これが、「私には分からない事がある。それが分かれば、すべては変化するかもしれない。」という言葉が持つ、大きな力だ。

謙遜は、栄光につながる。

ここで言っておこう。

「知らない事がある」という考えは、知る事につながる。

「すべてを知っている」という考えは、何も知らない事につながる。

どの幻想もそうだが、幻想は『絶対の領域・究極の現実』への扉を開いてくれる。

だが、幻想を「自分の現実のすべてだ」と勘違いをしてしまうと、もう役には立たなくなる。
あなたは、自分の幻想に騙されてしまう。

そうなったら、誰かに救ってもらわなければならない。

『救済者』とは、「思い出させる者」の別名だ。

本当のあなたを思い出させてくれる者、あなたをもう一度神のメンバーにしてくれる者、あなたが神の一部である事を知らせてくれる者。
これが、救済者だ。

他の人に、本当の自分を思い出させてやりなさい。
あなたは救済者なのだから。

あなたは、他の人が神のもとに戻るために(自分自身に戻るために)、 私が遣わした者である。

すべての幻想から、抜け出しなさい。

だが、幻想から離れないことだ。
「幻想の中」ではなく、「幻想と共に」生きなさい。

そうすれば、あなたはこの世に居ながら、この世の者ではなくなる。
あなたは、マスターになる。

幻想を見抜けば、あなたは「自分が幻想を創っており、それを活用している」と知る。

そうなれば、幻想を活用することへの考えは大きくなっていき、やがて「自分はマジシャン(幻想の創造者)である」と理解する。

この事を覚えておきなさい。

『あなたは、マジシャン(幻想の創造者)である』

(『神とひとつになること』から)


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