ニール
『一つであるもの(神・神的な集合意識・唯一の本当のエネルギー)』と合体して、至福の中(ニルヴァーナ)に入ったら、どうすれば個別の自分を認識できるのですか?
神
それが、私が「神聖なるジレンマ」と呼ぶものだよ。
そのジレンマを私は、「私ではないもの」を創造することで解決した。
自分の一部を分けて、「自分を知らない(自分が神の一部だと忘れている)」という下位の経験者を創り、それを見れば「本当の自分(神と一つになっている自分)」を知ることが出来るようにした。
ニール
すると、私達は「すべて神」なのですか。
誰もが「一つであるもの」→「そこから分離」→「一つであるものに戻る」→「また分離」と、旅を続けているのですか。
これが『生命のサイクル』、あなたが『宇宙の車輪』と呼ぶものなのですか。
神
正にその通り。
ニール
いつも最初に戻って、やり直さないといけないのですか?
神
何にせよ、しなければならない事はない。
どこへ行きたいか、何をしたいかは、あなたが選択できる。
宇宙の車輪の、好きな場所に移動できる。
ニール
「休み」はないのですか? 永遠に旅を続けるのですか?
神
そうだ。それが偉大な真実だ。
実は、旅などないのだよ。
あなたがなろうとしているのは、今のあなただ。
あなたが行き着こうとしているのは、今のあなただ。
(※あなたは常に、願いが叶えられている。
あなたの願いが変われば、今のあなたが変わる。
そういう意味が込められています。)
マスターはそれを知っているから、あがくのをやめる。
宇宙の車輪は、重荷ではなく、「すべての生命の至高の荘厳さを、栄光の中で再確認し続ける」ものだ。
ニール
それでも、やっぱり気が重いです。
神
生命の循環には、気が重くなることは何もない。喜びがあるだけだ。
あなたがマスターに到達すれば、喜びのためにエクスタシーは必要なくなる。
「エクスタシーが、生命の循環の中に存在する」と知っているだけで、喜びの中にいられる。
(『神との対話3』から抜粋)