神
岩は動いていない様に見えるが、原子や粒子のレベルで見れば、信じられないスピードで動いている。
岩は動いていないのか? それとも動いているのか?
どちらの観察も正しい。どちらの現実も、事実だ。
生命は一瞬一瞬の連なりであり、信じられないほどの速い動きだ。
この動きは、『存在するすべて(神の総体)』の不動性に、全く影響を及ぼさない。
生命とはすべて、視点の問題だ。
この真実を見つめていけば、『すべては一つだ』という究極の現実も分かってくる。
岩でさえも、いつも岩ではない。
岩は何万年ものプロセスを経て、化石化して岩になった。
かつては別のものだったし、いつかは別のものになる。
あなたも同じだよ。
かつては別の何者かだったし、やがて別の何者かになる。
ニール
『時間』というものは視点にすぎず、死後は魂の視点が変わり、『究極の現実』を違うかたちで体験するだけだ。
そうでしょう?
神
まことに、その通り!
死後には、理解に限界がなくなる。
岩を見て、同時に岩の中を見られる。
生前は複雑に見える生命現象も、「もちろん、そうだろう」と思う。
『視点が思考を創り、思考がすべてを創る』という真実を、生前に思い出せば、あなたの人生はがらりと変わる。
ニール
では、思考をコントロールするには、視点を変えればいいのですか?
神
その通り!
視点を変えれば、思考が変わる。
この方法を覚えれば、思考をコントロールできる。
思考のコントロールを、祈りだと言う人もいる。
ニール
祈りを、そんな風に考えた事はなかったな。
神
思考のコントロールを、最高のかたちの祈りだと思えば、良い事や正しい事だけを考えるだろう。
全ての出来事は、あなたの思考や選択が、かたちとして現れたものだ。
(『神との対話3』から)