ニール
妊娠中絶は、殺人なのですか?
神
あなたは、誰も何も殺す事は出来ない。
(「魂=生命エネルギー」は不死のためです)
そして、あなたは相手の合意なしには、相手の現在のプロセスを終わらせる事は出来ない。
ニール
何をおっしゃっているのですか?
神
「神の意志に反する事は、何も起こらない」と、言っているのだ。
生命はすべて、神の意志が現れたものだ。
ある魂が別の魂について、何かを決める事ができると思うのか?
そんな事を考えるのは、お互いが別々だと思っているからだ。
神が好まないやり方で、生命に影響を及ぼせると思うのか?
そんな事を考えるのは、私から離れていると思っているからだ。
どちらの考え方も、間違っている。
ニール
すると、当人の許しなしには、誰も殺せないとおっしゃるのですか?
最高のレベルでは、殺された者は皆、殺される事に同意していると?
神
あなたは地上の見方で見て、地上の考え方で考えている。
いいかな。あなた方は『この世界にいるが、この世界の者ではない』のだ。
ニール
それでは地上の現実は、ぜんぜん現実ではないのですか?
神
もっと大きな事が、本当は起こっているのだよ。
ニール
それでは、誰かを殺しても一向に構わないわけだ。
だって、当人が同意しなければ、何も出来ないのでしょう?
神
実際に、地球人はそんな風に行動しているよ。
それを認めるのがそんなに難しいとは、不思議だね。
もっとひどい事に、あなた方は『相手の意思に反して』人を殺している。
相手の意思など、どうでもいいと言うように!
ニール
もちろん、どうでも良くはないですよ!
ただ、「もっと大事なことがある」というだけです。
神
すると、「相手の意思に反して殺すのは構わない」と言う方が、受け入れやすいのだね。
ニール
そうは言ってません。
神
しかし、そうではないか?
例えば、「戦争や死刑などの充分な理由があれば、相手の意思に反して殺すのは構わない」とあなた方は言う。
だが、病気で苦しみ自殺を望む者がいても、相手の意思に同意して殺す事はしない。
それは「自殺幇助」で、悪い事だと言う!
ニール
私を、ばかにしているのですね。
神
そうじゃない。
あなた方の方が、人をばかにしているのだよ。
「相手の意思に反して殺すのは許す、当人の意思に従って殺すのは断罪する」というのは、狂気のさただ。
しかし、あなた方は狂気だと思わないどころか、狂気だと指摘する者の方が狂っていると言う。
そういうねじ曲がった論理で、人生や神学の全体を作り上げている。
ニール
そんな風に考えた事は、ありませんでした。
神
いいかね。
自分たちの狂気で世界を破壊してしまう前に、世界を再創造しなければならない。
よく聞きなさい。
私たちがする事はすべて、お互いが共同して行っている。
私たちは、協力して現実を創造している。
ある魂が、別の魂の意志に反して、影響を及ぼす事は不可能だ。
被害者はいないし、従って加害者もいない。
あなた方の限られた視点からは理解しづらいだろうが、これは真実だ。
私たちは共同で創造しているのだから、誰かが好ましい指針を示せば、みんなの役に立つ。
あなたは、手本になる事ができる。
(『神との対話3』から)