神
苦しみは、人間の経験に不必要な要素だ。
不必要であるだけでなく、身体にも悪い。
ニール
どうしてあなたは、苦しみに終止符を打ってくれないのですか?
神
苦しみを終わらせることは、あなた方が拒んでいるだけだ。
苦しみは、出来事とは何の関係もない。
出来事に対する「反応の中に」あるだけだ。
あなた方は、苦しみを減らしたり無くしてしまう『反応の仕方』を、使ってこなかった。
ニール
どうして、出来事の方をなくしてくれないのですか?
神
私に出来事のコントロールは、出来ない。
私は、あなた方の選択に介入はしない。
そんな事をしたら、あなた方を「創造者として」創造した意味が、なくなってしまう。
ニール
私たちはどうして、「黙って苦しむこと」が清らかなことだ、と考えたのでしょう?
神
マスターたちが、そう見えたからだ。
マスターの弟子たちは「黙って苦しむ」が、それは、まだ学ばなければならない事や、思い出さなければならない事があると、分かっているからだ。
マスターは、黙って苦しんでいるのではない。そう見えるだけだ。
あなた方は、関心を向ける事で、対象を実在させる。
マスターは、このことを知っており、何を実在させるかを選ぼうとする。
マスターは、苦しみを語らない事(実在させない事)を選んでいるのだ。
ニール
どうして、苦しみなんてものがあるのですか?
神
苦しみの存在なしには、喜びも存在し得ないからだ。
物事について、偏った判断をしたり、期待をしたりしなければ、苦しみは生まれない。
そのように、生きてみなさい。
そうすればいつか、「戦争よりも愛の方がいい」という世界を経験するだろう。
その日あなたは、歓喜に包まれるだろう。
(『神との対話1』から)