神
人生に恐ろしい事は何もない。
あなたが結果に、執着しなければ。
選び直しなさい。
だが、欲しがるのはやめなさい。
ニール
私は生活のために、20年も苦労してきた気がします。
神
人生は何のために、あると思う?
ニール
魂の発達のためにあればいいと思います。
でも、毎日楽に暮らしたいんです。
失業したばかりで、収入が途絶えそうなんです。
神
『魂の発達を目指す』とは、「神に似せて自己を創出するプロセス」に没頭する事だ。
それが、自己実現や救済のプロセスである。
毎瞬ごとに意識的に創造し続ける事、それをあなたは実行してきたかな?
ニール
すみません。まだ、始めてもいません。
神
どれ位努力してきたかは、重要ではない。
「今、努力しているか」、それだけが問題だ。
あなたは今、「自分が最悪の状況だ」と言う。
だが、私は全然別の見方をする。
あなたは、豊かな家の一歩手前にいる人間だ!
あなたが私のために働く時、魂の安らぎだけではなく、物質的な安らぎも得られる。
だが、魂の安らぎを経験すれば、物質的な安らぎについては関心がなくなるだろう。
ニール
でも、魂の発達を目指す事や、神のために働く事が、金銭的な問題を解決してくれるとは思えないのですが?
神
つらい時こそ、神の場に行く時だ。
神の場に行けば、精神の安定が得られ、良いアイデアがあふれ出す。
神の場から見れば、『現在の状況や環境は、一時的なかりそめのものだ』と、正しく考えられる。
状況や環境は、創造をしていく上での、一時的な道具にすぎない。
ニール
あなたが手を差し出して下さるかどうか、確信が持てないんです。
神
私は、あなたが求める前から、与えようとしている。
私があなたに望むのは、あなた自身があなたに望む事だ。
ニール
しかし、願いなどめったに叶うものじゃない。私の人生が証拠です。
神
あなたは常に、自分が創造したものを得るのだ。
私は創造できるように、力を与えるだけだ。
創造したものが気に入らないなら、選び直しなさい。
神の仕事は、常に再選択の機会を与える事だ。
あなたは、「失業という状況の犠牲者だ」と思っている。
だが本当は、もうその仕事を選択していなかったのだ。
あなたは、「他の何かをしたい」と夢を見始めていた。
あなたは今、何をしたいのか?
願いはめったに叶わないという事を、実証したいのか?
ニール
そう言われると恥じ入ります。すみません、悲しいです。
神
自分を責める必要はない。選び直しなさい。
ニール
どうして私は、いつも自分を責めるのでしょう?
神
あなた方は、罪を背負って生まれたのだと、思い込まされてきた。
完璧な者として生まれてこなかった事を恥じるように、教えられてきたのだ。
私が生み出したものは、すべて完璧だから、まさに誤解だ。
あなた方は、自分をちっぽけな存在だと思うように、教えられてきた。
(『神との対話1』から)