ニール
あなたは、「人間関係の目的が理解できれば、相手の行動に傷つかなくなる」と言います。
しかし、言うは易く、行うは難しです。
神
いつかは、傷つかなくなる日が来る。
相手の行動で傷ついた時は、まずどう感じているかを、自分にも相手にも正直に認めなさい。
あなた方の多くは、正直に認める事を怖がる。
「自分が悪く見えるのではないか」と思うからだ。
だが、感じるのはどうする事もできないし、自分の感情を尊重できないで、どうして相手の感情を尊重できるだろう。
人間関係の中で一番重要なのは、『自分は何者か、何者になりたいか』という事だ。
いくつかの在り方を試してみなければ、何者になりたいかは分からない。
人間関係では、「今、愛なら何をするだろうか?」という事だけが問題であり、他のどんな疑問も無意味であり、あなたの魂にとっては重要ではない。
人間関係で傷つかなくなる最良の方法は、完全に正直になる事だ。
あなたの真実を語り、あなたが真実だと感じるように生きなさい。
マスターなら誰でも、「傷ついても受け流せ、平気でいろ」などとは、決して言わない。
あなたの仕事は、傷ついた事が何を意味するのかを考え、それを示す事だ。
そうする事で、あなたは「こう在りたい」と思う自分を選び、その自分になる。
ニール
それでは、心が傷つけられるのを、我慢する必要は無いのですね?
神
当たり前だ。1分たりとも、我慢する必要は無い。
人間関係においては、守るべき義務や協定は無い。それが答えだ。
ニール
義務が無いのですか?
神
そうだ。
人間関係には、制約も制限も、ルールも無い。
ニール
それでどうして上手くいくのか、分かりません。
神
あなたが、『気高い自分を創造する』という仕事に励むなら、上手くいかないはずがない。
義務の無い人生を、あなた方は「宗教的なアナーキズム」だと言う。
だが私は、「偉大な約束」と呼ぶ。
この約束によってのみ、神の偉大な計画が完成するからだ。
人間関係には、何の義務も無い。ただ、機会があるだけだ。
だからこそ、神聖なのだ。
義務感から行動をしてはいけない。
(『神との対話1』から)