神
神聖な約束は、唯一つしかない。
それは、『本当の自分を語り、生きる』という事だ。
他の約束は自由の喪失であり、決して神聖なものではない。
ニール
なかなか厳しいお言葉ですね。
何の約束もしてはいけないのですか?
神
「将来に自分がどんな風に感じるか、どうしたいと思うか」を、いま分かると考えるのは偽りだよ。
物事に反応して生きていたら、そんな事は分かるはずがない。
創造者(マスター)として生きて初めて、偽りのない約束が出来る。
創造者は、感情を経験するのではなく、創り出すからだ。
未来を意識的に創造できるようにならなければ、未来は予測できない。
未来を予測できなければ、約束も出来ない。
しかし、未来を意識的に創造して予測できる者でも、変化をする権利はある。
変化は、万物の基本原理だ。あなた方は変化をする。
変化するのだから、「私は変化しない」という約束は、決して出来ない。
ニール
変わらないものは何もないと、おっしゃるのですか?
神
生命は全て、再創造のプロセスだ。
瞬間瞬間に、自らを再創造し続けている。
このプロセスでは、「同一」は不可能だ。
だが、『類似』は不可能ではない。
創造が『高いレベルの類似』に達した時、あなた方はそれを、同一とか不変と呼ぶ。
人間の目には、不変性を保っているように見えるからだ。
しかし、本当は常に変化しているのだ。
ニール
すると、「変化がわずかだと、私達には同一に見えるが、実はそうではない」とおっしゃるのですか?
神
その通りだ。
創造を、『高いレベルの類似』を保って行うのは、マスターでないと出来ない。
(『神との対話3』から)