神を愛すること⑤
三つ目の愛の消火剤である、嫉妬を退治する

 神   あなた方は、私の愛を独り占めにしようとしてきた。

     私を、自分のものだと主張し、「神は、自分たちだけを愛している」と宣言した。

     「自分たちは選民だ。私たちの宗教が、唯一の真の宗教だ」と言ってきた!

     そして、自分たち以外の者も神が愛する事を、激しく嫉妬している。

     誰かが「神はすべての人・信仰・国家を、同じように愛する」と主張すると、冒とくだと言う。

     あなた方は、「神は嫉妬する」と思っているが、それはそういう風に私を愛してきたからだ。

     あなた方は、愛する相手が他の者を愛したら、嫉妬をする。

     それだけではなく、愛する相手の関心を自分からそらす全てに、嫉妬をする。
     仕事や犬やゴルフに嫉妬をする。

ニール  しかし、嫉妬を克服するのは難しいです。やっと退治したと思うと、次が現れる。

     どうすれば退治できますか?

 神   「幸せを左右するのは、自分の外にある何かだ」と考えるのをやめなさい。

     「愛とは、何かを与える代わりに得られるものだ」と考えるのをやめなさい。

     「他人の時間・エネルギー・資源・愛を、要求すること」をやめなさい。

     これをすれば、嫉妬は退治できる。

ニール  どうすれば、その様に生きられますか。

 神   『人生の目的は、得られるものとは無関係で、そこに注ぎ込むものこそが大事だ』と
     理解する事だ。

     人生の目的は、『自分について抱く、最も偉大なヴィジョンの中の最も壮大なヴァージョンで、
     自分を新たに創造すること』だ。

     そのためには、特定の誰かは必要ではない。いや、誰も必要ではない。

     嫉妬をするのは、「相手が幸福な分だけ、自分の幸福が損なわれる」と想像するからだ。

ニール  愛する相手が他人の腕の中に居ても、嫉妬をしてはいけないのですか?

 神   価値観の変化は、社会の成熟の印だ。

     あなた方は、新しい情報・経験・思考を検討して価値観を変えながら、『自分とは何者か』を
     新しく決めていく。

     それは、成長の印だよ。

ニール  愛する者が他人の腕の中に抱かれていても構わない、というのは成長なのですか?

 神   自分の平安を失わずに、自分の人生を破壊しなければ、成長の印だ。

     人間は嫉妬のために、相手を殺したり、自殺をしたりしてきた。

     多くの人は、嫉妬のために、自分の愛を殺している。

ニール  ですが、自分を愛していると言ってくれた相手が、他の誰かを愛しても、愛が無くならない
     なんて事があり得ますか?

 神   真実の愛であるためには、あなただけを愛さなければならないのか?

ニール  当たり前じゃないですか!

 神   みんなを平等に愛する神を受け入れにくいのも、無理はないな。

ニール  相手が自分だけに愛を与えてくれないと、愛は死んでしまいますよ。

 神   いや違う。 死んでしまうのは愛ではなく、『必要性』だ。

     「もう相手を必要としない」と決意をする。

     必要性を殺すのであって、愛を殺すのではない。

     必要性を殺しても、愛を抱き続ける者もいる。その愛は、傍から見ても分かるほど、明るく
     輝いている。

     すべての愛は、そうであるはずなのだ。

ニール  誰かに片想いをし続ければ、もう他を愛する事はできなくなります。

 神   どうして誰かへの愛を捨てなければ、別の人を愛せないのだね?

     一時に1人しか愛せないのか?

ニール  多くの人は、そうです。

 神   ほとんどの人は、「愛」と「必要性」を混同している。

     だが、愛と必要性は、何の関係も無い。

     必要だから愛しているなら、それは相手を愛しているのではなくて、相手が与えてくれる
     ものを愛しているのだ。

     何も必要としないのが、本当の愛だ。

(『神との友情・上巻』から抜粋)


神との友情 上巻の目次に戻る