昨日の毎日新聞に、福島第一原発の記事が久しぶりに出ていました。
興味深い内容なので、抜粋して紹介します。
(毎日新聞2012年9月11日から抜粋)
政府と東電は、核燃料を回収して解体を終えるまでに、30~40年かかると見込んでいる。
今年7月に4号機のプールから、核燃料棒2本を取り出した。
4号機プールには、まだ1533本の核燃料棒があり、その内の1331本は線量の高い使用済み核燃料棒だ。
(ちなみに、1号機プールには392本、2号機プールには615本、3号機プールには566の核燃料棒があります!)
1~3号機の格納容器の底には、溶け落ちた核燃料がたまっている。
注水して冷やしているが、2号機の場合、7個ある温度計のうち、6個は故障または信頼性に欠け、1個で温度を監視している。
この1個も故障すれば、「冷温停止状態」を確認する方法は無くなる。
注水の水位の把握も、正確ではない。
東電は3月に、2号機の格納容器の内部を調べた。底から4mが水につかっていると予想していたが、実際の水位は「60cm」だった。
用いていた圧力計が不正確だったのが、原因だった。
(放射線量が高いと、様々な機器の調子がおかしくなり、故障するらしいです)
1号機の水位は、10月上旬に調査する予定。
(まだ調べてないのかい!って感じですね)
1~3号機から屋外へは、現在も1時間当たりで、最大1000万ベクレルの放射性物質が出ているとみられる。
3月に2号機の格納容器に線量計を差し込んだところ、6分浴びれば死ぬ線量だった。
人が作業できないので、こうした区域ではロボットが作業を担う。
しかし高線量下では、故障の恐れがある。
一方で、線量計を携帯せずに勤務するなどの、作業員への被曝管理の不徹底が問題となっている。
作業の障害となっているのが、地下に滞留する汚染水だ。
一部は格納容器から漏れたもので、その他に1日400トンの地下水が流れ込み、総量は増える一方だ。
東電は、山側に井戸を掘り、地下水をくみ上げて流入を抑える工事に入る。
くみ上げた地下水は、海に流す。
(この水はセシウム137の濃度のみの調査予定。
つまり、他の放射性物質の濃度が高くても、海に流すらしい!)
東電が期待を寄せるのは、除去装置「アルプス」だ。
これは62種の放射性物質を、取りのぞける。
(放射性物質って、こんなに種類があるのですね。
そのうちのセシウム位しか検査しないで、安全だとか言って
いる今の状況は、茶番です。)
以上が抜粋内容です。
これを読めば明らかですが、『全然、まだ安全ではない』です!
こんな状態なのに原発を再稼働する政治家や、再稼働を要望する人々は、少々頭が狂っているのではないでしょうか。
私欲による利権保護で頭が一杯だと、人間は頭が狂ってくるようです。
心理学者はぜひ研究対象にしてほしいです。
狂気についての、貴重な研究情報が得られると思います。
政府や東電でも「事故の後始末に30~40年かかる」と言うのですから、実際は50~100年位かかるでしょう。
(たぶん政府や東電は、最短の予想を言っていると思います。
これから廃炉作業をしていく中で、期間は延びていくでしょう。)
これは原発を解体するだけの事柄であり、核燃料や汚染されたがれきの処分をめぐっては、もっともめるでしょう。
私は、使用済み核燃料や汚染がれきについては、各都道府県に均等に分配するのが、一番公平なのではないかと思います。
福島原発の現状をしっかりと受け止めて、脱原発とクリーンエネルギーにシフトチェンジをしましょう!