『LIBORの不正操作』事件は、2012年7月上旬に報道され始めていますが、私はずっと興味を持っています。
経済や政治の裏事情を書いた本には大抵、「世界をコントロールしている一部の集団がいる」と書かれています。
私も勉強をしてみましたが、それは事実だと思います。
一部の集団が支配・コントロールしている事を理解し易いのは、資源についてです。
例えば、金価格、石油価格、ダイヤモンドの流通量について調べてみて下さい。
そうすると、『一部の集団が、支配・コントロールしている事』をすぐに実感できるはずです。
ものすごい利権を持った一部の集団(世界的な財閥)は、血縁関係を持つ事で、世界的につながり、世界をコントロールしようとしてきました。
私は、広瀬隆さんをはじめとした人達の著作で、この『政略結婚による世界的な閨閥の確立、それを基盤にした権力体制』を、ある程度まで理解できました。
上記した『世界をコントロールをしている集団』についての知識があったので、今回の不正操作の報道を見た時に、「この事件は、その集団にとっては日常的な不正が、ついに表にさらけ出されたのだ」と直感しました。
事件の大きさから、その後の続報が沢山あるかと思ったのですが、今のところあまりないので、自分の勉強のためにも報道された内容をここに書こうと思います。
以下は、7月11日の毎日新聞から抜粋します。
○ LIBORとは
LIBOR(ライボー)は、ロンドン金融街の象徴で、世界中の金融取引の指標である。
LIBOR(ライボー)は、世界の有力銀行同士がお金を貸し借りする際の、金利をいう。
『世界中の金融取引の基準金利』となっている。
取引規模は世界で「360兆ドル」(2京8000兆円)とされている。(金額が意味不明のレベルですね。)
このため、LIBORがゆがめば、金融取引の根幹が崩れることになる。
LIBORの算出には邦銀も関わっており、ドル算出には三菱UFJ銀行、三井住友銀行、農林中央金庫の3社が、円算出にはみずほ銀行を加えた4社が、参加している。
大企業ほど、融資を受ける際に、LIBORを選択する傾向がある。
○ 事件の内容
発端は6月末に、バークレイズが不正操作の指摘を受けて、罰金を支払う事に同意したことだった。
不正には2つの局面がある。
一つは「同行のトレーダーが他行のトレーダーと結託して、金利を高く不正誘導し、利益を得た」というもの。
もう一つは、「2008年のリーマンショック時に、金利を故意に引き上げ、財務内容を健全に見せかけた」というもの。
4日に提出された電話記録の資料により、『不正にはイングランド銀行や英国政府が関与した』との疑惑が強まっている。
LIBORの決定には、米・欧・日などの世界の大手銀行の取引金利が参考にされる。
バークレイズが単独で不正操作をするのは、困難だ。
(これらの銀行が世界中で談合しているという事を示している)
各国は、大手金融機関の調査を開始しており、大スキャンダルになる可能性がある。
英メディアは、「闇カルテル」の存在を指摘している。
(抜粋を終了)
ここまで書いて改めて思いましたが、この事件をしっかり白日のもとに晒して全体を明らかにすれば、世界は変わると思います。
世界中の人が、この事件に関心を持つべきです。
取引規模が2京8000兆円!ですから、不正利益は少なくとも数兆円~数十兆円でしょう。
この金額は、大抵の国の年間予算を超えています。
こうしたお金を使って、「一部の集団」はメディアや政府を買収し、操っているのです。
このような状況を変えるために、私たちは情報を共有・拡散し、意識を高めていきましょう!