安倍政権の本質は、前回と変わっていない。
私はがっかりしている
(2013.5.13.)

第二次の安倍政権が発足してから、4ヶ月以上経ちました。

私はこの期間、安倍内閣の行状をじっくりと観察してきました。
政策がだいぶ見えてきましたが、第一次安倍政権の時と変わっていない事が、明らかになってきています。

安倍さんは首相になる頃に、「私は以前とは違う。先回の反省や健康問題などから学び、進化している。」との発言をしていました。

私は、「どこが進化したのか、じっくりと見させてもらいます」と当時の日記に書きました。

観察してきてよく分かったのは、『前回の時と、政策の本質が何も変わっていない』という事実です。

安倍さんが変えたのは、「政策」ではなく「政策を実行するための手法」です。

政策を実行するにあたって、国民の同意を得られるまで待つ、強引に法案を通さない、というスタイルに変えたのです。

(※2015.5.30.に追記

当時の安倍内閣は、国民の声に耳を傾ける姿勢が多少はありました。
だからこのように書きました。
その後にどんどん驕りを高めて、強引なやり方に変化していきました。)

手法の変更は、多少は評価できる変化ではあります。

ですが、「大企業寄り(金持ち寄り)」「原発推進」「弱者への配慮が薄い」「外交では親米重視でアジア諸国の感情を無視」 「土建業などの未来に繋がらない業種に公共投資をする」「軍事費増加」といった部分では、全然変化していません。

私は、とてもがっかりしています。

政策で進化したと思えるのは、「女性と病人への配慮が増した事」くらいです。

自民党は、設立当初の「アメリカに従いつつ、利益を追求する」「社会の上層(エリート)中心の考え方で政策を立てる」というスタイルを、最後まで変えられないようですね。

野党への転落を経験し、前回の衆院選で大幅に若返りをしたにも関わらず、ほとんど政策に変化が無いのには、呆れるのが半分、感心するのが半分です。

自民党は、同じ様に考えや価値観を変えられない人が支持しているのですが、日本人を幸福にしていけるスタイルじゃないと思います。

世界中で価値観や生き方が多様化しているのに、どこか1国に依存したり、一部の人をエリートと定めてその人達に依存するのは、時代遅れかつ役に立たないと私は考えます。

安倍さん達は、憲法の改変、特に96条の改変をしようとしています。
私は、この動きを支持しません。

以下の事を多くの人が指摘していて、私も全くその通りだと思います。

「現在の、国会の3分の2の同意で憲法改定の国民投票を行える状態で、何の問題もない」

「憲法のどこを変えるのかを詰めずに、憲法改定を楽に行えるようにする事だけを優先するのはおかしい」

「憲法を変えなくても、良い社会は創れる。社会の問題を憲法のせいにするのは、政治の怠慢である」

「現憲法は押し付けられたと言うが、そうであれ国民が一貫して憲法改定に賛成してこなかったのは、現憲法が支持されているからだ」

憲法がどんどん変えられる事を、手放しに褒める人がいるのですが、韓国などの歴史を学ぶと分かりますが、憲法がしょっちゅう変わるのは良い状態ではありません。

日本が戦後に安定した社会を築いてこられたのは、憲法が守られて安易に変えられなかったからだと、確信しています。

現在の政策を安倍政権が続けるならば、私は自民党に投票する事は絶対にないです。

とても残念なのですが、未来に繋がるエネルギー(ポジティブなエネルギー)を感じないのです。

「一体、何十年前の政治を行おうとしているんだよ。
昔の政治がとてつもなく素晴らしかったならともかく、そうじゃないだろ。
社会はすこしづつ進化していくのだし、新しい可能性に目を開きなさい。」

このように、安倍政権やその支持層にアドヴァイス致します。


『日記 2013年4~6月』 目次に戻る

『日記 トップペ-ジ』に行く

『サイトのトップページ』に行く