NHKの混乱について
会長の籾井さんは辞任した方がいい 国の関与を無くす仕組みが必要
(2014.2.28)

NHKの混乱が、安倍政権がNHKの経営委員4人を変えてから、ずっと続いています。

経営委員が会長に指名した籾井勝人さんは、数々の発言で適任ではない事を明らかにしました。

数日前には、会長就任後に「いつでも辞任に追い込めるようにするため、理事たちに辞表を提出させていた」ことまで判明しました。

籾井さんの暴走ぶりに、NHK内では「運営が大幅に滞っている」との声が出ているそうです。

籾井さんは、混乱の責任を取って辞任するかと思っていましたが、未だに辞める気配を見せません。
そして安倍内閣は、その姿勢を擁護・応援しています。

私は、その厚顔無恥ぶりに驚いています。

籾井さんは、さっさと辞めたほうがいいです。

職員に支持されていないのは明らかだし、職員に支持されない人物がいい仕事をできるはずがないです。

NHKの混乱については、あまりにも問題が頻発しているので、問題点が曖昧になってしまってますが、本質は次の2点に集約できると思います。

①  首相が(国会の承認が必要とはいえ)NHKの経営委員を選べる

②  経営委員がNHKのトップ機関になっていて、会長を指名できる

NHKは、国民の受信料で成り立つ会社なのに、国の関与が大きく、人事面で国の統制下にあります。

これは、明らかにおかしい状態ですよ。 問題のすべての根は、ここにあります。

私は、国からの関与を減らし、もっと中立的な経営委員が選ばれる仕組みを作るのがベストだと思います。

今のままでは、安倍内閣のような極端な思想を持つ政権ができる度に、NHKに混乱が生じてしまいます。

具体的には、国からの補助金を無くして金銭的に独立する事と、国がNHKの人事に口出しを出来ないように法律とNHKの体制を変える事が必要です。

最近の混乱については、安倍首相が指名した経営委員たちにも、大きな責任があります。

安倍さんは、「安倍晋三総理大臣を求める民間有志の会」の代表幹事だった長谷川三千子さんや、同会に参加していた百田尚樹さんを、経営委員に選びました。

百田さんは、つい先日に安倍さんとの対談本まで出しています。

長谷川さんや百田さんの資質にも、大いに問題があると思いますが、
実はそれよりもはるかに、『自分の後援会の人物を、NHKの経営委員に指名する安倍晋三さん』に問題があります。

その無神経さと無知ぶりには、「こんな人を首相にしているなんて、国民として恥ずかしい」と、私は悲しさを通り越して、油断するとうつ状態になる位です。

安倍さんは、本当に「お友達人事」が好きですね。
第1次安倍政権の時と、同じ病状であり、一向に成長していません。

いま、長谷川さんと百田さんの資質について、問題視されています。

長谷川さんは、昨年10月に、『朝日新聞社に抗議しに行き、そこで拳銃自殺した野村さん』を、礼賛する文章を発表しています。

こんな内容です。

「人間が自らの死を捧げる事ができるのは、神(天皇)に対してのみである。

 野村さんは、神にその死を捧げたのである。

 『すめらみこと いやさか(天皇万歳の意)』と彼が唱えた時、わが国の今上陛下は
  (人間宣言が何と言おうと、日本国憲法が何と言おうと)ふたたび現御神になられた
  のである。 」

戦前からタイムスリップしたかの様な内容に、驚かされます。

なんとこの文章は、旧仮名づかいで書かれています。彼女がすごく変わった人なのは、間違いありません。

つっこみ所はいくつもある文章ですが、端的に言って『拳銃を所持している人物を支持する時点でアウト』だと思います。

拳銃所持と拳銃使用を肯定しているのが明らかだし、それは本当に問題ですよ。

もちろん、戦後の日本の根幹である『日本国憲法』と『象徴天皇制』を否定しているのも、
大問題です。

でもこれについては、色々な意見の人がいるのだし、「こういう人もいるだろうし、それ自体は悪いことではない」とは思います。

ただ、NHKの経営委員に相応しいかと言えば、「相応しくない」と思います。

この人物が「安倍晋三総理大臣を求める民間有志の会」の代表幹事なのだし、安倍さんが
NHK経営委員に指名したのですから、

『安倍さんも同じ思想を共有していて、それをNHKに浸透させようとしている』のは明白でしょう。

安倍さんを熱烈に支持する人が、若い人を中心にいますが、こうした思想に本当に共感した上で、支持しているのでしょうか?

単なるイメージや、安倍さんの表面的な言動で支持をしているとしたら、あまりに浅はかだし、危険ですらあると思います。

支持をするなら、じっくりと安倍さんの(言葉ではなく)行動を見つめて、それから支持をしてほしいです。

さて、論点を変えます。

NHKについては、不祥事があると必ず「NHK不要論」が出てきます。

でも私は、『NHKは他には無い個性があり、日本に必要だ』と考えます。

NHK不要論を唱える人は、「NHKは視聴率の取れない番組ばかり作っている」と言います。

しかし、視聴率だけでTV放送を捉えるのは、あまりに浅薄です。

NHKは、「医療や介護」「教育」「手芸や料理」「海外のドキュメンタリーもの」といった、民放がほとんど扱わないテーマも、きちんと放送します。

私はその姿勢を、高く評価しています。

これらのテーマは、視聴率は低いかもしれませんが、社会全体にとって大事なものです。

私は逆に、下らないバラエティ番組ばかり流している民放たちを、「なんと骨のない放送局だ」と冷めた目で見ています。

番組表を見ていると、「金ばかり優先すると、こうなるのか。人間、こうはなりたくないな。」と、哀れみを感じてしまう瞬間すらありますよ。

NHKは、良い部分をたくさん持っています。

ですから、国民が受信料を払って運営させる価値があるし、きちんと運営させるのが国民生活の向上に繋がります。

そして、健全な(公平で、様々な思想を網羅する)放送をするには、『国からもっと独立を
しないといけない』
です。

NHKというと、『大河ドラマ』や『紅白歌合戦』などが看板番組のイメージであり、
NHK自身もそうした番組を強烈に推してきます。

でも私は、NHKが思っているのとはむしろ反対に、大河ドラマや紅白歌合戦には価値がないと感じています。

見ていて「つまらない」と思うし、「こんなのをいつまでも看板だと誤解しているなんて、
アホじゃないか」と思います。

前述したように、NHKの個性や良い所は、『他のTV局が扱わないテーマを、きちんと取り上げること』です。

NHKの熱心な視聴者の大半は、こうしたテーマの番組を見るために、NHKにチャンネルを合わせている思います。

これを自覚して、確信を持って、介護・医療・教育・政治・趣味・海外ドキュメンタリーなどの番組を放送していって下さい。


日記 2014年1~3月 目次に戻る