民主党の代表選挙 私は長妻さんを支持します
(2015.1.10.)

昨年末の衆議院選挙で敗北した民主党は、海江田代表が辞任を表明して、新たな党代表を選ぶことになりました。

立候補者は、岡田さん、長妻さん、細野さん、の3人で確定しました。

3人の政策を見たのですが、リベラル色を打ち出す長妻さんに、私は共感しています。

私は党員でもサポーターでもないので、投票権はありませんが、長妻さんを支持します。

長妻さんは、「原発の即時ゼロ」「集団的自衛権は行使を認めない」と、民主党ではかなり踏み込んだ政策(突出したリベラル政策)を公約しています。

非常に勇気ある行動だと思います。

私は、先の衆院選を見て、「民主党は、リベラル色を強くしない限り、自民党との違いを生み出せず、復調することはない」と感じました。

長妻さんの路線こそ、復調する道だと思いますよ。

最近の自民党を見ると、「保守党・惰性党」といってよく、過去の政策に先祖返りしています。

数日前にも、新幹線の路線を増やすのを前倒しするという、1990年代に「採算がとれないし、国の赤字を増やすので止めよう」と結論された政策を、復活させました。

景気対策についても、金をばらまくという、旧式で創造性のない政策を決めました。

自民党を見ていると、財界の要望に応えるか、数十年前の政策を復活させるかの、どちらかばかりです。

安倍政権にとっては、「戦前・戦中・戦後の50年くらい」が、求めるべき世界なのでしょう。

自民党を見ていると、もはやリベラル派は駆逐されており、今後に路線が変わることは無いと思います。

河野さんや谷垣さんといった党内ではリベラル寄りな人々も、安倍政権にしっかりと取り込まれており、リベラル色はもう見られない状態です。

良くも悪くも、自民党は、党の色が確定したと思います。

今後に誰が総裁になっても、古臭い政治路線(財界との癒着政治、公共事業中心の政治、金儲け至上主義、軍国化)から脱却できないと、私は予想します。

彼らはこの路線を何十年も続けているので、これをやらせれば一流です。

水を得た魚状態で、活き活きと活動します。

以前の自民党は、そうした馴染みに馴染んだ路線から変わろうとする感じもありましたが、第2次・安倍政権になってからは迷いなく先祖返りを進めています。

この政治の流れを考えると、自民党から政権を奪いたい場合には、リベラル路線を掲げるしかないと思うのです。

保守路線だと、自民党ほどの実績もノウハウもない野党たちは、太刀打ちできません。

それは、国民がきちんと見抜いています。

今回の民主党代表選では、岡田さんと細野さんの政策には、自民党との大きな違いはありません。

彼らが代表に選ばれても、民主党が国民から支持される事は無いと思います。

岡田さんと細野さんのどちらかが当選した場合、民主党は横ばいを続け、安倍政権への批判票は共産党に入り続けると思います。

長妻さんが当選し、公約した事を曲げずに実行すれば、党勢は回復し、共産党などの野党との連携も進むでしょう。

細野さんは維新の党と連携しようとしていますが、維新はこれから衰退していくと私は見ています。

橋下さんの賞味期限は、もう切れていると思います。

維新は、もともと行動に魅力がないです。

口では色々と言いますが、大阪で行っている政治は、身内に利権を与える事と、弱者をいじめる事ばかり目立ちます。

本質的な魅力はないので、厭きられたら一気に失速するでしょう。

そして、もう厭きられてきていると思います。

そもそも、『自民党と大差ない政策にして、自民党が失速する機会をうかがい、相手が弱った時に畳み掛けて倒す』みたいなやり方は、せこいと思います。

そんな党は、健全な野党とはいえません。

結論になりますが、リベラルな政策を掲げる長妻さんを私は支持するし、彼が当選すると民主党は復調すると思います。


日記 2015年1~3月 目次に戻る