安倍内閣が提出した安保法案ですが、様々な問題点が指摘されて、議論が進められた結果、「違憲である」と確定しました。
世論調査では、「違憲である」との意見が5割を超えています。
憲法学者や有識者でも、違憲論の人が大勢を占めています。
安倍さんらは必死で反論していますが、もう流れは変わらないでしょう。
そもそもからして、憲法の条文を読めばどう見ても集団的自衛権など認めていませんからね。
国民の5割以上が「違憲だ」と言っているのに、驚いた事に安倍内閣は法案に固執し、異例の国会会期の延長をしてまで成立させようとしています。
本当にすさまじい状況ですよ。
憲法違反を、その国のトップが、国民の反対を無視して、強引に進めているのですから。
私はすでに2014年4月17日の日記と 、同年6月12日の日記で、『安倍首相の進める集団的自衛権の行使容認は憲法違反であり、彼はクーデターを今している』と指摘しました。
この考え方が、ようやく一般の方々にまで理解されてきたようです。
多くの方が「このままではまずい、大変な事になる」と危機感を持ち、立ち上がって行動を始めています。
この認識は正しいです。
日本は、戦後最大の危機(国の根幹である憲法を平気で無視する人物による、アメリカへの日本の売却の推進)を迎えています。
幸いな事に、多くの方の努力により、安保法案の正当性はないと論破され、安倍さんはアメリカに自分を売った人物だと明らかにされてきました。
安倍信者の人々は、いま真実を知らされて愕然としているのではないでしょうか。
同様に、創価学会の信者たちも、学会の真実の姿を見せられて愕然としているはずです。
この状況でも安倍さんや創価学会を疑問なく信じられるならば、その人は知性を放棄した奴隷ですよ。
安倍内閣を見ていると、完全に追い込まれています。
世論調査では支持率は落ちてきており、最新の調査では40%を切っているものもあります。
不支持率が支持率を上回るのは、もう止められないでしょう。
そしてそうなれば、退陣するのも視野に入ってくる。
安倍さんの顔を見ていると、体調が悪いのが見てとれます。
もう敗者の顔つきだし、決断して辞めてほしいですね。
結局のところ、今回の安保法案は「日本のためではなく、アメリカのためのもの」なんですよ。
その事実は、安倍さんが訪米した時に、日本国民に無断で法案成立を約束した事からも明らかです。
安倍さんは訪米時に、米議会で演説して大拍手を受けていましたが、「日本よりもアメリカの意思を優先する」と言ったに等しいのですから、評価されて当然です。
私が驚いたのは、彼がその時の演説で「日米の友好は、ペリー来航の時からスタートした」と発言したのを知った時です。
歴史を学べば分かりますが、ペリーは鎖国をしていた日本にいきなり来て、武力で日本を脅して国策を変えようとした人物です。
ペリーは、日本から見たら極悪人ですよ。
その来航を「友好のスタート」とするなんて…。
リップサービスで言ったのかもしれませんが、本心だろうがリップサービスだろうが、恥ずべき行いです。
私は、ここまで違憲だとの理解・認識が広がった以上、法案は可決されないと見ています。
仮に可決されても、違憲訴訟となるのは明らかで、そうなれば日本が混乱して弱体化しますよ。
日本を愛する者ならば、「法案は撤回するしかない」と結論を出すはずです。
世の中を見ていて思うのですが、この法案に賛成している人は、「アメリカに忠誠を誓っている」か、「中国の台頭にびびって思考停止し、もっと危険なアメリカを盲信してしまっている」か、「軍事利権に関わっている」か、「単純に無関心」か、です。
いずれも正常な状態とはいえず、正気を取り戻した方から次々と、法案に反対する側に回るでしょう。
私が提案したいのは、『9月にある自民党の総裁選挙に、安保法案の撤回を公約にして、誰かが立候補すること』です。
私は、安保法案の撤回を公約にしたら、その人は勝てると思うんですよ。
勝てなかったにしても、内部から安倍政権をつき崩すことができ、安保法案を葬るのに貢献できる。
第一、選挙なしに総裁が続投するなんて、健全じゃないですよ。
公の場で法案に反対している村上誠一郎さんは、今すぐに立候補を表明してほしい。
私は、谷垣さんが法案撤回を公約にして立候補したら、勝てると思う。
昔の自民党なら、この闘いを挑む者が出てきたはずです。
この法案に反対している人って、小林節さんのように改憲論者もいるし、多様な価値観の方が参加しています。
ここまで反対運動が盛り上がるのは、内容もそうですが、『手続きがあまりに不誠実なこと』も大きい。
憲法で許されないことをしたいならば、正面から改憲を唱えるべきですよ。
安倍さんとその仲間を見ていると、卑怯そのものです。
集団的自衛権を認めていないものなのに、「砂川判決」とか「72年の政府見解」を持ち出して、それを行使容認の根拠にした。
国民を欺く、詐欺的な行為です。
国民は今こそ、『誰が本当に日本の将来を考えているのか』を見極めなくてはならない。
私が残念に思うのは、安倍内閣の政策の多くに国民の過半数は反対しているのに、『なぜか安倍政権と自民党の支持率がなかなか下がらない事』です。
なぜ、見限らない?
自分のためにならない政策を進めると気付いているのに、なんで支持するの?
安倍内閣の顔ぶれを眺めて、本当に日本を良くしてくれると思えるのか?
政権発足から今までの政治を振り返って、納得できるのか?
周りの声やメディアの報道に流されず、冷静になって各党や各人の主張と行動を見つめてほしい。
そうすれば、必ず真実が見えてきます。
シンプルに自分の心の声を聞いて、安倍政権への不支持を表明し、自分と考えの一致する政策を出している党を支持してほしい。
『日本国民よ、目覚めよ!
自分の心にもっと正直(誠実)になるんだ! 』