タイトル米大統領の予備選挙
米国民の多くは騙されている
(2016.3.24.)

アメリカ大統領を決めるための予備選挙(共和党と民主党の候補者を決める選挙)が、いま行われています。

現状では、共和党ではドナルド・トランプが、民主党ではヒラリー・クリントンが、首位を走っている。

私はバーニー・サンダースを応援しているのですが、このままだと勝てそうにない。

トランプについての人々のイメージと、クリントンについてのイメージに、私は強い違和感を持っています。

実像とかけ離れたイメージが蔓延しており、それを根拠に支持されていると思うのです。

トランプを支持する人々は、「既存の権力層とは無縁の存在だ。だから改革を期待できる。」と言う。

だが、本当に彼はアメリカ支配層の一員ではないのだろうか?

私は10年ほど前に、トランプの自伝を読んだ事があります。

かなり前の事なので、憶えている内容は少ないのですが、読み終えた時に彼がアウトサイダーだとは感じなかった。

むしろ、『金持ちグループの一員であり、大胆なビジネス・スタイルで異彩を放っている』という印象でしたよ。

トランプは、低迷しているビルを買収し、それをモダンに改修して復活させる、といったビジネスで頭角を現した。

自伝では、ニューヨークにビル(ホテルだったか?)を建設するにあたり、ニューヨーク市や銀行と交渉をするというのが、大きく取り上げられていたと思う。

(10年前なので記憶がはっきりせず、もしかしたら違うかもしれません)

私が言いたいのは、『トランプは、財界のメンバーじゃないか。それなのに、政財界と対立している様に見せている。彼が今やっているのは芝居だ。』です。

そもそも、「不動産王」とか「大金持ち」とか言われている時点で、『権力グループの一員』に決まっているじゃないですか。

それなのに、本人がアウトサイダーぶり、それにメディアや支持者が乗っかって煽るのは怪しすぎる。

私は、「今のトランプ現象は、周到に作られた罠」とすら感じています。

共和党の候補者を見ると、皆が権力グループの一員に思える。

アメリカ国民が求めている「一般大衆のための政治」は、どの候補にも行えない。

ヒラリー・クリントンも、「一般大衆のための政治を行えない」のでは、一緒です。

ヒラリーは、発言(政策)がぶれまくっている。

バーニー・サンダースの勢いが出てくると、バーニーの政策を自分も行うと言い出した。

ヒラリーのしている事は、日本で自民党がしているのと同じです。

野党に勢いが出てくると、野党の掲げる政策を「我々も行う」と言い出し、「その政策の本家は私達だ」みたいな面まで始める。

そうやって野党から票を奪おうとする。

だが、最終的には『その政策は行わない』。

私は、ヒラリー・クリントンという人間を、全く信じていません。

彼女は、安倍晋三みたいな口先だけの人物で、「国民を裏切るタイプ」だと見ています。

私は確信しているが、いまヒラリーが口にしている政策のほとんどは、彼女が大統領になったら行わないでしょう。

冷静に考えていただきたい。

ヒラリーは、クリントン政権とオバマ政権の中枢にいた。

クリントン政権とオバマ政権は、間に息子ブッシュ政権を挟んだとはいえ、ここ25年くらいのアメリカ政治を築いてきたんですよ。

この25年くらいで、アメリカは良くなったのか?

人々の生活が苦しくなったからこそ、いま多くの国民が怒っているのではないのか?

「ここ25年ほどアメリカは良い方向に進んできた」と思うなら、ヒラリーに票を入れればいい。

だが、そう思わないなら、ヒラリーよりもバーニー・サンダースを支持しよう。

ヒラリーは、国家機密情報の含まれるメールを、個人用のメール・サーバーでやりとりしていた事が、大きな問題になってます。

なぜ、あえて政府のサーバーではなく個人用サーバーでやりとりしたのか。
あきらかに怪しい。

この件については、FBIが捜査に乗り出しているらしい。

正式に捜査対象となり、起訴されたら、ヒラリーは立候補を辞退せざるを得ないとの事。

私は、正式に捜査される事と、起訴される事を、首を長くして待っている。

それなのに、未だに進展がない。

どうしたFBI、なにをチンタラしているんだ。

疑惑があるんだから、きちんと捜査しろよ。
相手が権力者だから、ビビッているのか。

『もしヒラリーが撤退してサンダースが民主党の候補になったら、トランプに勝てる』と、私は見ています。

実際に、サンダースとトランプなら前者が勝つ、との世論調査結果もある。

本当に「一般大衆のための政治」を求めているなら、バーニー・サンダースでしょうが。

すぐに出る結論なのに、何を迷っているんだよ、アメリカのみんな。


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