タイトルサッカー
オリンピック代表・男子について、オーバーエイジ枠について
(2016.5.29.)

サッカーでは、男子のUー23代表が、「2016年リオ・オリンピック」に出場を決めています。

で、本番前の重要な強化試合として、昨日までトゥーロン国際大会に参加しました。

ところが、私の予想とおりなのですが、1勝3敗の情けない結果となりました。

U-23代表は、オリンピック最終予選でアジア勢を相手に1位となり、一躍ヒーロー扱いされ始めたのですが、選手達をみるとクオリティは低いです。

正直な話、ワールドクラスの選手は1人もいません。

私は、オリンピック最終予選とトゥーロン国際大会は、ほとんどの試合を観戦しました。

U-23の現戦力をほぼ把握できたと思いますが、「さらに伸びていけば世界で通用する(A代表でも活躍できる)」と思えるのは、植田、浅野、久保、遠藤、GK中村だけです。

いまA代表(フル代表)に入ってすぐに活躍できるのは、CBの植田だけだと思います。

国によっては、A代表でバリバリの活躍ができる選手を何人も揃えているので、日本の現状は悲しいですね。

上記の5人以外は、凄みや輝きを感じません。

血のにじむような努力をしないと、A代表には入れないでしょう。

オリンピック代表については、「本番でオーバーエイジを入れるのか(オーバーエイジ枠を使うのか)」が重要な論点だと思います。

ここからは、それについて書きます

率直に言って、もしオーバーエイジを呼ばなければ、惨めな結果になると思います。

1勝もできない可能性だって、十分にあると思う。

もし結果を出したいなら、オーバーエイジを呼ぶしかないです。

日本がメダルを獲る可能性は、呼ばなければ0%、3人呼べば5~10%だと思います。

私としては、どちらでもいいです。

サッカーではW杯こそが世界一を決める大会だし、U-23の選手が中心の大会で世界一になっても、それほど嬉しくない。

経験を積ませるのを重視して、オーバーエイジを入れないのも1つの選択だと思う。

でもその場合、悲惨な結果になるのを受け入れる覚悟が必要です。

もしオーバーエイジを加えるなら、1~2人という中途半端なことはせずに、3人を入れましょう。

やるんだったら、思い切りやるほうが見ていて清々しいですよ。

加える場合、各エリアに1人ずつが良いと思う。

具体的には、FW、MF、DFに1人ずつ入れる。

おそらく正GKは中村さんになると思いますが、彼は実力がかなりあるので、GKは大丈夫だと思うのです。

逆に、それ以外のポジションは弱さを感じるので、そこを補強する。

で、入れる場所は、中央ポジションのCB、ボランチ、CFが良いと思います。

私は、U-23の実力を信用していません。
今のチームは、芯のないフワフワの状態です。

だから、中央部分にオーバーエイジの選手を入れて、安定感やタフさを出す。

具体的に誰を入れるかですが、CFでは岡崎か金崎、ボランチでは中村憲剛か青山、CBは森重を推します。

岡崎さんについては、何も説明は要らないでしょう。

A代表で得点を取り続けているし、所属するレスターはイングランド・リーグで今期は優勝しています。
誰もが認める、日本一のFWです。

ただし、彼は海外チームに居るため、契約の関係で呼びづらいかもしれない。

その場合、このところ好調でA代表にも定着している、金崎さんが次善の選択となる。

ボランチは、ゲームメイクの上手い選手が良いです。

今のU-23には、ゲームを作れる選手がいないからです。
ピッチ全体を見ながらプレーしている選手は、1人も居ません。

ゲームメイクでは、中村憲剛がいまは日本一だと考えています。

ゲームを作れて、キャプテンシーもある青山が、第二の候補です。

私としては、中村さんにぜひオリンピックに行って欲しい。

というのは、彼は素晴らしい選手なのに、日本代表では冷遇されてきたし、所属チームの川崎フロンターレはトロフィーを獲得していないからです。

ステキなプレーを見せ続けてきたご褒美として、世界の注目を浴びる舞台でチャンスをあげたい。

彼は優しく穏やかな性格なので、若い選手たちは固くならずに接する事ができるのではないか。

おそらくメンバー入りする大島とは、いつも一緒にプレーしているので連係も良い。

CBは、森重さんで決まりでしょう。

いまの日本では最高のCBですからね。

私は、「これから数年のうちに、A代表のCBは森重と植田のコンビになるのではないか」と予想しているのです。

この2人がA代表でコンビを組む可能性は高いと思うし、その前にオリンピックという大舞台で見てみたい。

植田さんについては、2年くらい前から、解説者の秋田さんらが「大物の新人で、将来の日本代表を背負って立つ」と言ってました。

私は、対人の強さや気持ちを前面に出すスタイルを評価しつつも、「足下の技術がいまいちだし、ロング・パスの精度が低い」と見て、あまり評価していませんでした。

ところが、ここ半年くらいで、足下の技術が向上して、パスの精度も上がってきた。
そのため、安心して観ていられる。

結果的に、「U-23で私が最も期待しているのは、植田」という状況になっています。

そんな植田と、日本一のCB森重が組むとどうなるのか。
ワクワクするよ、このコンビは。

はっきり言って、吉田麻也には全くワクワクしない。
もう終わった選手とすら感じています。

彼がもしオーバーエイジで選ばれたら(前回には選ばれている)、私は完全に白けてしまい、1試合も観戦しないかもしれない。

吉田さんについては、激しく怒っているんですよ。

少し脱線しますが、その理由を話しましょう。

彼はイングランド・リーグに居るのですが、あまり試合に出ておらず、移籍の噂が絶えません。

はっきり言うと、「数年にわたって先発出場が少なく、イングランド・リーグで通用していない」状態です。

そんな状態なので、「かつて彼がプレーしていた名古屋グランパスに戻るのではないか」との噂が、最近に出たのです。

これに対して、吉田さんはこう答えました。

「私は移籍金が高いので、他の選手を検討したほうがいい。」

彼としては、善意で言ったつもりなのでしょう。

しかし私は、『驕り』を感じました。
「俺は世界的なプレイヤーなんだよ」と自慢している様に見え、「何様なのか!」とカチンと来たのです。

所属チームで先発出場できず、不遇な状態にあるから、「名古屋グランパスに戻ればいい」との話も出ている。

愛情あふれる態度じゃないですか。

吉田さんは、「心配かけて申し訳ない」とか「日本や名古屋のファンが戻ってくるのを期待するのは、とても嬉しい」とか、答えるべきじゃないですか?

「移籍金は高いけど、それを払ってくれたら死ぬ気で頑張りますよ」とかさ。

吉田麻也は、人間として魅力がないし、謙虚な姿勢がない。

私は、日本代表でいつまでも凡ミスをする彼の姿にうんざりしていたが、この発言を知り完全に見限る気持ちになってしまった。

吉田をA代表に入れるくらいなら、植田を試してほしい。

吉田と川島と酒井宏樹は、A代表で信じられないミスを連発してきました。
未だに呼ばれるのは、全く理解できません。

理解できないといえば、清武さんについて、「ドイツ・リーグのチームで、中心となって活躍している」と大手メディア持ち上げるのも、全く理解できないですね。

なぜなら、彼が所属するハノーファーは、今シーズンずっとビリ争いをしていたからです。

長い間ビリを保ち続けて、結局は最下位のままで2部に降格しました。

最下位のチームの中心選手って、褒める対象ではなく、批判する対象じゃないですか?

「清武がチームの中心」で、そのチームがリーグで最下位なのだから、恥ずかしい状態じゃないですか。

それなのに、やべっちFCは清武をやたらと取り上げて、チームが負けているのに「清武が得点した」とか嬉しそうに報じている。

ハノーファーは、清武以外にも、酒井宏樹と山口蛍が所属しています。
日本人の能力を信じて優遇してくれる、世界で稀なチームですよ。

大きなチャンスを日本選手に与えてくれたのに、清武らは全く応えられなかった。

私は日本人を代表して、ハノーファーの人々に、「清武をはじめ3人も日本人をチームに入れてもらったのに、最下位にしてしまい、本当にごめんなさい」と謝りたいくらいですよ。

話をオリンピック代表に戻して、そろそろまとめに入ります。

現在のU-23は、アジアでは1位になりましたが、世界で3位に入れる(オリンピックでメダルを獲れる)レベルにはありません。

メダルを狙いにいくなら、オーバーエイジ枠をフルに使うのは必須です。

オーバーエイジを呼ばずに負けるのを見て、「良い経験になったね」と冷静に思えるなら、23歳以下だけで出場するのも良いと思います。


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