かながわらく楽ウォーキング
原アンナが可愛い 
(2017.1.20~26.)

およそ1年ほどに、テレビのチャンネルを回していて、『かながわ らく楽ウォーキング』という番組を発見しました。

この番組は、横浜ケーブルビジョンという地方局が作っていて、神奈川県で見られるものです。
神奈川の各地を取り上げ、そこをレポーターがウォーキングしつつ、いくつかの観光スポットを紹介していく。

初めてみた時、番組は藤沢を扱っていた。

藤沢って、以前は演奏活動でたまに行ったりして、小田原に住む私にとっては電車で30分くらいのけっこう身近な場所です。

そんな土地なので、「俺の知らない面白い場所があるのかな?」なんて思いながら見たのだが、大手の観光スポットではなくややマイナー感のある店を取り上げ、かつどの店も行きたくなる魅力があって、唸らされた。

「この番組のスタッフは、良い店を探し出すセンスがある」と感心した。

さらに、レポーターを務めるタレントの『原アンナ』が可愛いのです。

華があり、気品があって、頭も悪くない。

最初から好印象を持ったが、見れば見るほど可愛いんだよねー。
「女性テレビタレントの中で、こんなに良い女は他にいない」とまで思うようになった。

気になったから彼女をネットで検索してみたら、ブログがあった。

でも面白くないし、ブログに出ている写真ではあまり美人に見えない。

仕事もあんまりないみたいで、「傑出した魅力があるのに、自己プロデュースの能力がないなー」と思った。

『かながわ らく楽ウォーキング』も『原アンナ』も、世間的な知名度はゼロに近いと思う。

でも気に入っている。

だから番組を見続けていたのだが、昨年11月には私のモロ地元の「早川」が取り上げられた。

私が何度も足を運んだ事のある馴染みの場所が、次々と登場する。
けっこう嬉しくなった。

だけど、いつもだと穴場的な場所も取り上げるのに、この回は定番スポットしか出てこなかった。
そこは不満をもった。

地元民の私でも知らない面白い場所を発掘し、教えてほしかったんだけどなー。

長寿番組になってほしいし、原アンナさんがもっと評価されてほしいので、日記で取り上げる事にしました。

神奈川県民じゃないともうひとつ入り込めない番組かもしれないけど、ユーチューブにもアップされているので興味のある人はチェックしてみて下さい。

アンナさんを見ていて、1つ気付いた事があるんですよ。

それは、『俺って、肩幅の広い、足がスラ~っと伸びた女性に魅かれるんだ』という事。

アンナさんは、肩回りがしっかりしていて大きく、怒り肩です。
で、足が細くてスーッと伸びている。

私は、宝塚歌劇団のファンで、女子バレーボールも好き。
それは、このウェブサイトを熟読している方ならご存知だと思います。

考えてみると、宝ジェンヌ(主に男役)もバレーボール選手も、肩幅が広くて足がガーッと長いんですよ。
日本女性の平均的な姿とは大きく違う。

自己解析してないので何故なのかは分からないが、この身体的特徴を備える日本女性に魅力を感じ、「可愛い」と思ってしまう。

この事実に、番組で楽しそうに取材しているアンナさんを見ていて気付かされた。

私はサッカーも好きで、女子サッカーもよく観ているが、一番評価している選手は川村優理です。
彼女の能力に惚れ込み、「日本人がバロンドールを獲るなら、一番可能性が高いのは川村」と書いた事もあるほど。

川村さんも、怒り肩で幅が広く、足はサッカー選手ではとても珍しいほどにスーッときれいに伸びている。

ほとんどの日本選手は撫で肩かつ足が太くて短いので、ピッチ上に彼女がいると目立つ。
なでしこリーグで彼女の所属するベガルタ仙台戦を観戦していると、立ち姿に特徴があるので意識しなくてもすぐに見つけられる。

彼女は後ろ姿がカッコイイんだよねー。
選手としての能力を評価していると思ってきたけど、改めて考えてみると、彼女の身体つきに魅力を感じている部分もあるようだ。

惚れ込んでいる女優の花總まりと浅田真央も、肩周りがどしっとしていて上半身に迫力があり、足が長い。

(私は復帰後の浅田を、スポーツ選手ではなく女優と認識してます)

宝ジェンヌやスポーツ選手たちは、一芸に秀でる者たちです。

私は「彼女たちの才能に惚れている」と思ってきた。

ところが原アンナという、特に人並み外れた芸を持たない女性に対して、同じように魅かれる自分を見て、「ああそうか、こういう身体付きの女性が好きなんだな」と気付いたのです。

肩幅の広い男性的な身体つきの女性には、コンプレックスを持っている人もいると思う。

でも私みたいな奴もいるんで。自信をもって下さいな。

アンナさんには、性格面でも魅かれているんです。

彼女は、ほんわかした温かい雰囲気を持っている。
顔が少々、動物っぽくて、愛嬌がある。

品が良くて落ち着いているんだよねー、そこが好き。
逆にいうと、それがテレビタレントとして売れない理由だと思う。

愛想がいいんだけど、くだけた感じがなくて、バカっぽさや下世話さを出せない人。

私はそこが好きなんだけど、テレビ局が使いづらいタイプと感じる。

今のテレビ番組が持つ、知的レベルの低さや、下品さに、彼女は溶け込めないのです。

そんな誇り高さを醸す女なのに、この番組では毎回「温泉にタオル1枚でつかる姿」を要求される。
街紹介の番組では定番の展開だが、彼女には合わない。

あれは、見ているのが辛い。
自分が好意を持つ女性の、裸に近い姿が大勢の目にさらされる事が辛い。
そうして、彼女の顔がこわばっていて、内心では嫌なのが伝わってくるので、さらに辛い。

私としては、彼女に中央進出を諦めてもらって、神奈川のスターとか小田原の親善大使になってほしい。

良いものを持ってるんだけどなー。
売れてCMに出ている貧相で下品な顔(多くは整形顔)のタレント達より、100倍くらいステキなんだけどなー。

最初のほうで書いたけど、『かながわ らく楽ウォーキング』は面白く良いセンスをしている番組です。
それなのに、早川編だけはつまらなかった。

早川に居住する者として、これは見過ごす事はできない。

ここからは、この点を掘り下げます。

あらかじめ言っておきますが、途中で話が完全に脱線します。
最後には戻ってくるので、許していただきたい。

早川編では、「さかなセンター」「一夜城」「地球博物館」を取り上げていました。

早川の観光では定番の場所だけど、ありきたりの感じがある。

それに、取材の仕方が浅い。
入ってないんだよねー、早川の深層に。

そこに住む者としては、「なめとんのか、早川を」といった心境です。

まず「さかなセンター」について語っていこう。

早川漁港のすぐ近くにあり、露店が10ほど集まった感じの簡素な市場となっていて、漁港で水揚げされた魚や、小田原周辺で採れた野菜を売っている。

買ったものをそこでバーベキューして食べられるのがウリ。

テレビで取り上げられて有名になり、今では小田原観光のトップ5に入るくらいの場所になっている。

ここは、我が家から2分の場所にあるのだが、実は私は「さかなセンターを支えて育て上げた人物の1人」なのです。

そもそも、さかなセンターの歴史は浅い。

10年くらい前に出来たのだが、本来は別の場所に開かれるはずが、事情があって今の場所になったと、知り合いの誰かから当時聞いた。

現在の場所は仮の場所という事だったらしいのだが、すっかりそこで定着してしまったな。

他所からきた人達が運営しているので、当初は早川民からの評判がえらく悪かったんですよね。

自治会で接する人の多くが、「あそこで買う気はない」と言っていた。

地元の人は知り合いの店やスーパーで魚を買うから、さかなセンターは観光客を相手にするしかない。

ところが、開所してから1年くらい経っても、あまり観光客が来なかったのです。

「そのうち潰れるんじゃないか」との噂も出ていた。

そんな中、ある日にフラッと私は、さかなセンターを訪れてみたのです。

近所にありながら、それまでは1度も行った事がなかった。

噂通りに閑散としていて、平日とはいえ、客は市場全体で5人もいなかった。

様子をうかがう感じで見回ったのだが、気になったのは1店だけある八百屋。

「さかなセンター」と銘打つ場所で、唯一つ八百屋をし、その場で浮きまくっているハイなセンスに、私は魅かれた。

正直、魚に関しては行きつけの店がすでにあったので、買う気は全く湧かなかった。

(それから数年後に、その魚屋が潰れたので、さかなセンターでも買うようになりました。
 潰れた魚屋は一家が離散したと聞いたが、驚くことに現在は同じ場所で復活している。
 なんだか薄気味悪いので、復活後は1度も行ってません。)

さて、八百屋に並ぶ野菜たちを見ると、なかなか良さそうな顔つきをしている。

値段も手ごろなので、買ってみる事にした。

で、そこを1人で切り盛りしている女将と話したのだが、年は40代の後半くらいで、丸顔のなかなかの美人。
気さくな明るい性格で、話していると爽やかな気分になる。

扱っている商品のほとんどはこの近くで採れたものと聞き、地物を欲していたので嬉しくなった。

そうして、買った野菜を夕食で食べてみたら、美味しかった。

「あの値段にこの美味さなら、いいじゃん」と思った私は、それ以来、頻繁に野菜を買いに行くことにしました。

すると、ほとんど客が来ない中、地元の若い男がしょっちゅう買いにきてくれるのが嬉しかったみたいで、女将は毎回のようにまけてくれるのです。

日によっては、「これは古いから、タダであげる」と言って、おまけをくれたりもする。

毎回まけてもらうので、だんだんとそこでいつも買わないといけないような気がしてきた。
そして気がつくと、3日~1週間に1度は行って、かなりの量の野菜を買うようになった。

我が家の食卓は、かつてないほどに彩りが豊かになり、季節を感じさせるものになった。

その女将とは、最初からウマが合ったが、しょっちゅう会う中でだんだん家族みたいに気楽に話せる状態になっていった。
客が少ないので、日によっては5~10分ものんびりと雑談できた。

そのうちに、私は彼女を「お母さん」と呼ぶようになりました。

実母以外をお母さんと呼ぶなんて、初めてだった。
包容力があるんだよな、あの人は。

数か月通ってみて分かったのだが、平日はとにかく客が少ない。

土日はそれなりに集客があるけど、トータルで見れば赤字なんじゃないかと心配になってきた。

私は「お母さんの店を潰すわけにはいかない、出来るかぎりあそこで買おう」と決意し、それまでは生協でも野菜を買っていたが、全部をさかなセンターで買うようにした。

「俺がさかなセンター救うんだ」という想いすら生じてきて、野菜で満杯のビニール袋を時には両手に吊り下げて、重さで手の平が痛むのに顔をしかめながら家に帰った。

通い始めて1年半くらいした頃かな、テレビ取材があったりして、徐々に客足が伸びてきた。

平日でも、客が途切れなくなってきた。

「これなら潰れないんじゃないだろうか」と、だいぶ安心しました。

その後、忙しくなってあまり通えなくなったが、景況を気にしていた。

たまには様子を見に行っていたが、空いた中央のスペースに机と椅子を置き、バーベキューができるようになったら、一気に客が増えた。

観光客にしてみると、魚や野菜を買って抱えて帰るよりも、そこで食べるほうが楽だし旅行気分を味わえるのだろう。

さかなセンターは、スタートして4年目くらいで花開いた。

私はその有様に目を細めて、「育成は完了した。私のミッションは成功に終わった」と静かに確信しました。

今ではさかなセンターは、遠方から車で来る人が増えて駐車場は出入りが激しく、リピーターも多くて、年中にぎわっている。

それに便乗した料理屋が周りに何軒もできた。

私はというと、全くといっていいほど、行かなくなってます。

性格的に、人混みが苦手なんですよねー。

ガラガラで閑古鳥が鳴いていた時期は、水を得た魚のように生き生きと活動できたけど、こんなに人が多くなるともう駄目。
息苦しくて、行くのが億劫。お母さんが待ってると思っても、行く気になれない。

その代わりに、母がたまに野菜を買いに行ってます。

ある時、母とさかなセンターに行き、お母さんに紹介した。

その後、母が何度か買いにいくうちに、「2人とも韓国ドラマのファンだ」と分かり意気投合してしまったのです。

今ではお母さんは、私よりも母と仲良くなってしまった。

話を『かながわ らく楽ウォーキング』に戻しますが、こういったさかなセンターの紆余曲折を、全く描けていなかった。
バーベキューを楽しめる魚市場としてしか見てなかった。

私が思うに、さかなセンターのボスは、八百屋の女将である。
さかなセンターという名称だが、本陣は八百屋にある。

それなのに、らく楽ウォークングは、魚屋の大将にインタビューしていた。
脇役に取材してどうする。

ちなみに、この大将はいつもは無愛想で無表情なのに、テレビカメラの前では見た事がないほどニコニコしていた。
ちょっと気持ち悪かった。見てはいけないものを見た気分になった。

八百屋の女将は、普通の人々は気付かないかもしれないけど、華がある。
あれがさかなセンターの大黒柱で、見えないパワーを発して一帯をまとめ上げているのだ。

浅かったなー、あの取材は。

本質を見抜けず、主役に言及できなくて、表面を撫でているだけだった。

ついでに、もう1つお母さんとのエピソードを書いちゃおうかな。

彼女と仲良くなって1年くらい経った頃。
ちょうど真冬だったのだが、露店なので暖房が効かず、私が行くといつも寒さで震えていた。

冷たい風がピューピュー抜ける場所なのに、彼女は薄着でしのいでいた。

その姿を見て、いつもまけてもらっているので、防寒具をプレゼントしようと思ったんですよ。

小田原駅前のデパートに行き、普段は入らないレディース・コーナーにいって物色した。

フロアを一回りした後、アダルト向けの品を置く店に入り、店員さんに「お世話になっている女性へのプレゼントを探している」と相談してみた。

すると、薄くて柔らかくて肌ざわりの良い、ショール兼ひざ掛けを勧めてきた。

クリーム色で、薄く文様が入っており、とても洒落たデザインをしている。
一目で気に入った。

その品はセール品で、定価1万円が50%オフだった。

店員さんは、「売れ残りだけど、とても物は良い。きっと喜んでもらえる。こういうのは需要が高いのよ」と語り、自らの肩にそれをかけて「いいでしょ?」とアピールしてきた。

確かに上品な良い雰囲気が出る。

店員さんは、マダムしかこないような店に若い男が来て「恩人の女性にプレゼントしたい」と述べるのに好意を持ったらしい。
すでに50%オフなのに、「まけてあげる、3千円でいい」と言ってくれた。

気に入った品が、7割引きで買えるというのだから、「これは買うしかない」と決断した。

予算は5千円だったので、大幅なお釣りが出る状況。

そこで私は、「良いものなので、実母にも買っていこう」と思い、同じものの色違いで黒色のやつも買うことにしました。

良い買い物ができたと、ホクホク顔で帰宅した。

で、自慢調で母に事情を話し、「これ見てよ、すごく良い素材使っているって。手触りが良いんだから」と説明し、買ってきたショール2枚を見せた。

そして黒いショールを渡したところ、母はこんな事を言い出した。

「そっちのクリーム色の方がほしい」

はっきり言って、明らかにクリーム色のほうが綺麗でお洒落だった。
同じデザインだけど、黒だと文様が目立たず高級感が薄い。
だが、同じ色のがもう無いので、黒を1枚買ったのだ。

クリームの方を欲しがる心理は理解できるが、もらえるだけで満足すると思っていたので意外だった。

面倒くさい展開になったなと思いつつ、「クリームの方がお洒落だけど、それはさかなセンターのお母さんにあげるんだから。黒いやつでいいでしょ。」と説得したら、この返事がきた。

「実の母よりも、そのお母さんが大事なのか」

(何を言い出すんだ、こいつ)と呆れたが、そう言われたら折れるしかない。

この頃はまだ母は、お母さんと会った事はなかった。
私が他所の人を「お母さん」と呼ぶのに対して、嫉妬していたのかもしれない。

結局、黒いほうを持って、さかなセンターに出掛けた。

その日も寒くて、お母さんは身体を震わせていた。

私は「ほらっ、この間言ったとおり、寒さをしのげるものを買ってきたよ」と言って、ショール兼ひざ掛けを渡しました。

良い事をしたはずなのに、クリーム色を渡せなかったため、少し後ろめたさがあった。

喜んでもらえると思っていたのだが、拍子抜けするくらいに反応が薄かった。

口では「ありがとう」と言ったが、正直な人なのであまり喜んでないのがバレバレだった。

ただでさえ寒い冬の夕方、あの瞬間はさらに空気が5℃くらい下がった感じがした。
(なんだこの寒い空気は! 良い事をしたはずなのに!)と動揺してしまった。

あの反応の無さは、今でも理解しづらいなー。
明らかに使える一品で、彼女の状況に相応しいアイテムだったのだが。

(なぜ?!)と思ったけど、クリーム色のやつをあげられなかったという負い目があり、理由を聞き出せなかった。

その日はショールを肩にかけたが、次に訪れたら身に付けてない。
で、いつも通りに震えている。

「あれはどうしたの?」と訊いたら、「娘にあげた」と言うのだから、驚いたなー。

確かに色はいまいちだけど、良いものなのに。

実母にあげたクリーム色のやつは、その後に私はしばしば借りて、電車に乗る時や芝居を観る時にひざ掛けとして愛用してます。

使いこんでいるから分かるのだが、軽くて薄いのに暖かくて、手触りもすばらしい。

すっごい当たりの品なのに、あの素っ気なさは本当に謎。

えー、だいぶ脱線したな。

そろそろ次に行くか。

次は「一夜城」。

ここは、豊臣秀吉が小田原城を攻略するにあたり、拠点となる城を短期間で造った場所で、今でも石垣が少し残っている。

小田原城を見下ろして心理的な圧力をかける目的で、高い山中に設置されている。

城に着くまでの道のりはかなりあって、ウネウネした車道を1kmくらい登っていく必要がある。

私の足だと、途中に休憩を入れたくなり、30分くらいかかる。

そんな道を細い足のアンナさんが登っていくのだから、城に着いた時には疲労を見せるだろうと思った。

ところが、道中ははしょられて、いきなり城に着いたのはいいが、アンナさんは汗ひとつかいてない感じで、息も全く上がっていない。

「もしかして、ウォーキングの番組なのに、途中は車で移動したのか?」と、疑ってしまった。

「番組の最後で万歩計を提示し、歩いた距離と消費カロリーを発表するルールなのに、まさかインチキしたのか?」と、疑ってしまった。

上記の通り、私の家は、さかなセンターのすぐ近く。

自宅から一夜城まで歩いて往復した事があるけど、城内で休憩し少し回り道して帰ってきたとはいえ2時間くらいかかったし、クタクタになった。

らく楽ウォーキングでは一夜城から地球博物館のほうに抜けたから同じルートではないけど、あまり体力があると思えないアンナさんが早川駅→さかなセンター→一夜城と歩いていって、あそこまで涼しい顔をしているのは不自然に思う。

疑いたくはないが…。自動車の影がちらつく…。

私が一夜城で不満なのは、この疑惑ではない。

実は、城に行くにはアンナさんが登った公的なルートの他に、ミカン畑を抜けていく細い農道を行くルートがある。

この農道ルートの方が、車の行き来がなくて静かだし、坂が険しくて身体を鍛えるのに適しているので、私はほとんどの場合こちらを使っている。

こういうマニアライクな道を、発掘しないでどうする?

なんの捻りもないんだよ、放送で使った公的なルートじゃあ。

私が「なめとんのか、早川を」と書いたのは、事前の調査取材に奥行きを感じないから。

神奈川で放送されるローカルな番組なのに、ウォーキングに特化した番組なのに、全国ネットの総花的な番組が小田原を取り上げるのと差がない。
そこに腹が立つ。

一夜城では、それに併設している「ヨロイヅカファーム」が話題をさらっていて、らく楽ウォーキングでも取り上げていた。

川島なお美の旦那が経営しているというがウリのケーキ屋だが、行って食べた事があるけど傑出した味ではない。

ここはオープンしてからまだ5年くらいで、早川の歴史の中では欠片ほどの価値もない、ペーペーの店である。

さかなセンターもヨロイヅカファームも、歴史の浅い存在。

そこを早川の代表みたいに報じるのは、いただけない。

例えば、「早川観音」を取り上げてほしい。
これについては後で詳しく述べる。

次は「地球博物館」。

これが番組で出てきた時、「おっ!」と思った。

この知名度がいまいちだけどけっこう面白い場所を取り上げるなんて、なかなかやるじゃないかと、感心した。

ところが、カメラワークが最悪で、展示物の魅力をほとんど伝えられなかった。

この博物館は、巨大恐竜の全身骨とか、猛獣の剥製を飾っているのだが、その衝撃的な姿がカメラを通して見るとまるで伝わらない。

「せっかく良い場所を取り上げたのに、何をやってるんだよ!」とイライラした。

この場所には、思い出があるんですよ。

再び脱線して語ってみよう。

1年くらい前でしたか、小学1年の甥っ子と2歳の姪っ子が遊びにきたので、連れていったのです。

恐竜の姿を見せて、地球上にはこんなに凄い生物がいたんだぞと教えたかった。

それなのに!

どういうわけか、甥っ子も姪っ子も驚かないのです。

メインフロアーを占拠している巨大恐竜たちを関心なさげに一瞥して去ると、館の一画にある「昆虫コーナー」でクワガタを見て一番盛り上がっている。
「ノコギリクワガタだー」とはしゃいでいる。

「そっちかよ、おい!!! レア度が全然違うのに!」と心の中で絶叫しました。

「あれ見てみろよ。でかいだろ、凄いだろ」と、恐竜に目がいくように誘導しても、乗ってこない。

どうもあの年齢だと、まだ恐竜の存在にリアリティをもてないらしい。

でっかすぎて、遠い遠い存在と認識し、頭に入らないみたいです。

私はこの経験を通して、『人間は、どれだけ凄いものが目の前にあっても、興味がなければ認識も理解もできない』と、小さな悟りを開いたのでした。

そうじゃなくても、この博物館で絶滅したものを含む多様な生物の姿に接すれば、『地球上の生命は移り変わっていく、諸行は無常である』と理解できる。

そういう気付きを起こせる場所なのです。

地球博物館は、悟りを開くのに適した場所。
時空を越えられる、精神的なスペースです。

それなのに、らく楽ウォーキングは「楽しい場所」としか見ず、軽薄なムードで取材していた。

なめとんのか、本当に。

ちなみに甥っ子は、原寸大の迫力満点の恐竜にはほとんど興味を示さなかったのに、お土産コーナーでは脇目も振らずに恐竜ものを熱心に物色し、水で膨らむ小型の恐竜模型を買った。

あの手の平を返す態度が本当に謎。
子供の意表をつく天才的な行動には、いつも感心してしまう。

さて。
以上のように、らく楽ウォーキング・早川編は、切り込みが浅く、おいしい所に手が届いてなかった。

表面だけの取材で満足し、腰が据わらずツルツル、ツルッツルッと上滑りするので、見るに堪えなかった。

原アンナの華と可愛さでフォローされてても、とうてい満足のいく出来ではない。

ダメ出しばかりじゃ可哀相なので、特別に、私のお気に入りの早川スポットを教えてあげよう。

この記事を見る人に限定の、極秘情報である。

こんな場所を取り上げていけば、らく楽ウォーキングは伝説の存在になる、…かもしれない。

まず「早川観音」だ。

一夜城の登り口から1分ほど早川駅方向に歩くと在る。
これは真福寺が管理していて、同寺の隣にあるお堂に祀られている。

私がこの観音を好きなのは、『えっらく寂れて人が全く来ないこと』と『お堂に入ると神聖な空気が満ちているから』である。

かつてはかなりの信仰を集め、和菓子を売る店も置かれていたらしいが、現在では観光客はまず見当たらず、売店は閉鎖されている。

私が行った時に観光客がいたのは1度だけで、外をうろついていた。
お堂の中で誰かと鉢合わせになったのは1度もない。常に貸し切り状態である。

正直、お堂に入っても、奥にいる観音像は暗くてよく見えない。
70cmくらいの身長で、正面奥の仏壇に安置されているのだが、柵で近づけないのでどんな顔つきかも判然としない。

だが、それはどうでもいいのである。

誰も来なくてシーンと静まりかえっているお堂に1人で佇み、1人も購入してなさそうなおみくじが古めかしい木箱に入っているのを観察したりする。

そうしていると、心に静けが訪れるのだ。

最後に拝んでお堂から出ると、心が洗われた感じで、大変に気分が良い。

散歩中に発見し、お堂に最初に入った時は、暗くて陰気な所に思えた。
明かり一つ点いておらず、人の気配が全くなく、ほったらかしの状態なのが見え見え。

でも、その場にある神妙なエネルギーに魅了された。清浄な空気感がある。
だから何回か通ってみた。

そうしたら癒しの力を感じ、「早川観音が良い奴だ」と気付いた。

で、友達になる事にした。

それ以来、近くまで散歩に行くと、顔を出して挨拶しています。

お堂の扉には、「猿が出るので、扉を開けたままにしないでくれ」との注意書きが貼られている。

一夜城の山には、猿が住んでいる。
私も一度、登っている途中で見た事があります。

油断すると猿に侵入されイタズラされるお堂、ステキじゃないですか。
きっとお供えものを食べられたりするのだろう。

早川観音に挨拶した後は、隣の真福寺に入り、墓場へと向かう。

なぜかというと、そこにも友達がいるからです。

ここには、墓場を守るように枝を広げてそびえたつ、「巨大なタブノキ」がある。

樹齢と枝ぶりが半端なく、小田原市の天然記念物に指定されているほど。
「市内で最古級」らしいから、樹齢は数百年だと思う。

最初に見た時は、あまりの威容に「怖っ!!」と後じさりした。

幹が極太でとにかく強そうで、最初はビクビクしながら観察していた。

だが何回か会っているうちに、「良い奴だ」と分かった。
触って交流を図ってみたところ、森閑とした無の境地にいるので感心した。

で、友達になる事にした。

不思議なもので、私がその墓場に入る時いつも大きな風が吹き、そのタブノキと周辺の木や竹が大きく揺れて、サワサワサワ~と心地よい葉擦れの音がする。

帰る時にも毎回その葉擦れの合唱をして、律儀に見送りの挨拶してくれる。
とっても良い奴である。

私はこの場所の持つ優しく穏やかな雰囲気がとても気に入っていて、「もし死んだら、ここに墓をつくって埋めてほしい」とまで考えている。

早川観音とタブノキを管理している真福寺を、とても高く評価しています。

何がいいって、『観光資源をほったらかしにしている』のと『カネの臭いがしない』のが素晴らしい。

「着飾って有名にして観光客を呼んでやろう」という色気がない。

そこに気骨を感じる。

寺や神社には、ビジネス感覚は要らない。

そもそも寺は修行の場であり、煩悩を取り除く場である。
寺が商売っ気を見せ、客を集めて繁盛しようと画策するのは、邪道であり、裏切りであり、「ここはインチキ道場である」と宣言しているに等しい。

寺は(神社も)、寂れているのがベストである。

真福寺は良いセンスをしているが、建物の外観が新しくて綺麗なんですよね。

あれで見た目がボロっちかったら、さらに味わいが出て良い具合になるのだが。

どうでしょう。
私が「早川観音」と「巨大タブノキ」に愛情を持っているのが伝わったと思う。

らく楽ウォーキングはローカル番組なんだから、こういうのめり込んだ感情を表現していい。

もっと独自の視点や地方色を出して取材してほしいんだよなあ。

全国ネットのブラタモリが割といいコンセプトをしているけど、あれだと脇道にそれすぎている感じがする。
軽薄さが少しあるんだよなあ。

とはいえ早川観音を取り上げても、テレビ的には全く面白くないだろう。

その場のエネルギーを感じるものだから、視聴者には伝わらないもの。
見た目は何の変哲もないしね。そもそも暗くてよく見えないし。

映像だと情報量が多い感じがして、受け手は全部を分かった気になっちゃうんだけど、映像の情報量なんてたかが知れている。

これを理解した上で、カメラは重要な部分にフォーカスしなければいけないが、地球博物館では全く出来てなかったな。

おまけで書くけど、あと早川でお奨めなのは、箱根板橋駅の近くにある「下田豆腐店」と和菓子屋の「盛月」です。

下田豆腐店は、ご主人が町内の売り歩きを今でも行っていて、週3回ウチは買ってます。

ここの豆腐とがんもをほぼ毎日食べているが、飽きがこないのだから本物。

テレビで取り上げられたりもするので、知っている人もいるでしょうね。

盛月は、色んな和菓子を置いているが、どら焼きが美味しい。

クリームや梅餡など、珍しいものが入ったどら焼きがあり、それが好き。

こういう地味ながら高い実力をもつ老舗店を取り上げられるようになったら、らく楽ウォーキングの評価はさらに高まるはず。

頑張ってほしい。

長文になってしまった。日記では今までで最長だと思う。

最後にもう一度。原アンナは可愛い。

番組を見る度に「俺、この女好きだなあ」と思います。


日記 2017年1~3月 目次に戻る