希望の党は自民党・小池派だ
各党は素直に政策(本音)を述べなさい
(2017.10.12~14.)

いよいよ衆院選挙の期間中となり、各党がしのぎを削る選挙戦が始まった。

私は選挙戦の開始前に、こう考えてました。

「直前に希望の党が誕生したが、これは自民党と本質は一緒である。

 自民党と希望の党とで対米従属・拝金主義の人々の票が割れるはずだから、
 われわれ真の愛国者たち(対米自立志向で、憲法などの法律を守り、カネよりも
 大事なものが沢山あると考えている人々)が結束すれば勝てる!」

ところがフタを開けてみれば、流れが護憲派や弱者に寄り添う勢力に来ていない!

納得いかない情勢になっているので、それを改めるために色々と書いていきます。

まず、ここしばらくの政界の動きを振り返ってみましょう。

憲法などの法律を守り、民主的な形で政治を行おうとする勢力に、2ヵ月くらい前までは流れがきていた。

具体的にいうと、自民党+公明党(安倍政権)が私欲を満たすことに執心し、保身のために嘘を連発する姿を見せられ続けた国民は、自公を見限った。

自公政権の腐敗ぶりを挙げればきりがない。
最近だけでも、私が憶えているだけでこんなにある。

まず、森友学園と加計学園。
これを誤魔化すために、安倍首相ら自民党議員たちと維新の議員たちが嘘や情報隠しをくり返したのは、まだ記憶に新しいところ。

両学園の問題がメディアでは大きく取り上げられたが、それ以外にも閣僚の失言(稲田朋美など)、自民党議員(豊田真由子)の暴言・暴行、自民党議員のW不倫(今井絵理子と橋本健)、政府による文書などの重要情報の隠蔽、自衛隊が南スーダンで危険な状況にあったのにそれを隠蔽、米軍のオスプレイが墜落したのに安全が確認されていると言ってすぐに米軍に使用許可を出す、などなど。
枚挙にいとまがない。連日のように新たな失政や不祥事が飛び出してきた。

国民が期待し続けた経済部門でも、もちろん景気は回復しておらず、物価上昇2%の目標も達成されていない。

嘘をついて実力をかさ上げしてきた安倍政権は、長期政権になりさすがに誤魔化せなくなってきていた。

ネトウヨと呼ばれる安倍信者たちが「安倍さんはえらい!」「民進党や共産党はくず!」と叫ぶ度に、国民の多くは「でも愛国者を自称する安倍さん達って、お友達を優遇するばかりじゃない。国有地や税金をお友達に配ったり、自衛隊が危険な任務をしているのを隠蔽するのって、愛国者のすることなのかなあ。」と冷めていった。

支持率が急降下した安倍政権は、内閣改造をして国民の目をくらますと、国会(臨時国会)が開かれた冒頭でいきなり解散権を使い、闇討ちの形で衆院を解散した。

「丁寧にモリカケ問題を説明する」と言っていたのに、モリカケを大きく扱う臨時国会を強引に冒頭解散させた安倍首相。
国権の最高機関である国会を、自分の汚職疑惑をもみ消すために、開くと同時に閉じて解散させた安倍晋三。

これほど国民を愚弄する行為に、さすがに多くの国民は頭にきた。
で、「自民党は議席を大幅に減らす」との予想がもっぱらだった。

ところがですよ。いきなり民進党が自壊した。

党首選で枝野よりも劣る前原が勝ち、幹事長に山尾が選ばれたが、山尾が不倫疑惑で離党した。

さらにに追い打ちをかけるように、前原新代表が何の相談もなく小池新党(希望の党)との合流を決めてしまった。

これにより野党4党の共闘が崩れてしまった。
時間をかけて育んできた「共にやっていこう」という想いが、踏みにじられてしまった。

率直にいって、民進党の中にいた「共産党とは絶対に組めない」と言い続ける人々が、足を引っ張って共闘をぶち壊したのです。

その人々(長島昭久、細野豪志、前原誠司ら)は、結局のところ希望の党に合流した。
1年くらい前まで自民党議員で先日まで自民党員だった小池百合子の許に駆け付け、「あなたに付いていきます」と彼らは言った。

私は以前から、長島や前原の言動を見ていて、「なんで民主党(民進党)にいるんだ? 持っている政治思想はむしろ自民党に近いじゃないか」と思ってきた。

だから彼らが希望の党(自民党・小池派)に加わるのは、別に驚きはありません。

「ようやく本来のポジションに行ったか」と、溜飲を下げるような安堵感すらあります。

前原は、独断で希望の党への合流を決めたのに、民進党の全議員にそれを強制した。
民進党のかなりの議員は、それに違和感を持ったでしょう。

さらに希望の党側が、民進党議員1人1人の思想や政策をチェックし、気に入らない者は「排除リスト」に入れて拒絶する姿勢を見せたため、不満をつのらせていた枝野らは新たに『立憲民主党』を立ち上げて独立した。

リベラル派にくくられる多くの人は、民進党が分裂した事に失望したりショックを受けたりしている様ですね。

だが私は、「長島ら、野党の連携・協力の足を引っ張ってきた人達が自民党に(自民党・小池派)に行ったのは、自然な流れである」と、ほとんど気にしてません。

選挙前という最悪のタイミングで移籍したことについては、多少は腹が立ちますけどね。

ここで、やや話が脱線しますが、山尾志桜里について語ります。

私は8月の日記の中で、当時行われていた民進党の代表選について言及し、「名前が挙がった中では山尾さんが良い」と書いていました。

国会中継を見る中で、民進党では山尾と福山哲郎がいちばん骨のある質問をしていると感じていたので、このさい山尾を代表にして新しい風を吹かせればいいんじゃないかと思ったのです。

で、その後に前原が代表に選出されたが、サプライズ人事として山尾が幹事長に抜擢された。

この時、私は「おっ、前原も多少はやるじゃないか」と嬉しくなった。

ところが、その直後に「週刊文春が、山尾氏と倉持麟太郎氏のダブル不倫を報じる」との噂が出て、あれよあれよという間に「山尾の幹事長人事を撤回、山尾が民進党を離党」とドドドッと展開した。

山尾のプライベートを知らない私にしてみると寝耳に水であり、「なんじゃこりゃあ!」と松田優作ばりに叫びたいくらいでした。

山尾は会見したが、不倫を否定し、「彼は政策を相談する相手で、肉体関係はありません」と述べた。

じゃあなんで民進党を離党したのか。
山尾の口ぶりは、前原らが大して調べもせずに離党しろと強制してきたと、「前原らが悪いのだ」と言いたげだった。

あの民進党の対応は、自民党とそっくりだった。

疑惑をきちんと説明せず、問題の議員は党から離れるが、議員は辞めない。
この自民党の常套手段を、民進党が真似する姿に、多くの国民が失望したと思う。

私の感触としては、疑惑が報じられた直後の山尾のうろたえぶりから、「これはクロだ、ヤッてしまっている」と見てます。

報道によると、彼女はほとんど自宅に帰らず、週3回もホテルで倉持氏と会っていたという。
状況証拠はかなり揃っている。

私は不倫については、「人は愛する対象が変わることがあるし、真に別の人を愛するようになったのなら離婚してそっちと一緒になってもいい」と考えています。

だからW不倫自体は許せるのですが、不倫したのに「してない」と言われると腹が立つ。

本当に政策の相談相手なら(潔白なら)、断固として離党しなければいいしさ。

自民党議員(中川俊直)の重婚の話は、これはさすがに許容できないね。
犯罪に近いもの。

ちなみに彼も、自民党を離党したが議員は辞めなかった。

山尾も中川も、本来ならば議員辞職して、離婚するのかしないのかを決め、家族や不倫相手にきちんと向き合わなければならない。

それなのに、議員を辞めないし、再選すら目指している。
これが納得いかないんですよ。

彼らの家族にしてみると、家庭を放棄しているめちゃくちゃ無責任な奴に見えると思う。

山尾は「きちんと家族に説明し、今は家族と頻繁に会っています」と説明しているが、これだけの事が起きたら、家族の中に生じたギクシャクを無くすのに数年はかかる。

その修復を優先すべきなのに、議員を続け今回の衆院選にも出る姿を見て、「この人って、家族のことどうでもいいんだな」と感じた。

山尾推しをした私は、間違っていた。深く反省しました。すいませんでした。

「山尾志桜里が幹事長に抜擢」の報道を見た時は、期待で胸が膨らんだんですけどねー。

その後のどんでん返しには、さすがの私も驚きましたよ。

私はこの騒動に接した時、次のような情景が浮かびました。

「山尾の就任で、安倍政権打倒の風がさらに吹く状況となった。

 我々の勝利は近い。ついに日本は暗黒の時代を抜け出すのだ。

 そうした世相の盛り上がりを反映してか、山尾就任を祝うための花火を打ち上げる
 特別イベントが催される事となった。

 普段は出不精の私も、見に行くことにした。

 場所は都内某所の河川敷。
 会場は満杯で、熱気に溢れていた。

 私は人混みを避けて会場の端っこで見ることにし、希望に顔が輝き花火を
 待ちわびる人々の姿を共感しつつ優しく眺めるのだった。

 やがて時間となり、特大の花火がシューと天空高く打ち上げられた。
 その瞬間、大きな歓声が上がった。

 その後は観客は静まり、ドーーンと空いっぱいに美しい花が咲くのを待った。

 しかし、なぜか花火が炸裂しない。ざわめく群衆。

 すると突然、会場全体に緊迫した声の放送が流れた。

 『花火がUターンして戻ってきます! 地上付近で破裂すると思われるので、
  急いで避難して下さい!』   」

山尾の自爆は、山尾推しをした私にはこう感じられたのです。

「マジかよ、おいっ!!!!!」、こう思うしかなかった。

…話を元に戻しましょう。

私は、小池百合子が率いる希望の党を、「自民党・小池派」だと認識しています。

日本共産党なんかは「自民党の補完勢力」と言っているが、私に言わせれば「自民党の一派閥」です。

なぜそう思うかというと、中心となっている人物が元自民党だし、政治手法や目指している所が自民党と同じだからです。

小池新党は色々と語り、政策も次々と出してくるが、本性を見極めるのに最適なのは「築地市場の移転問題」でしょう。

これをテーマにして小池新党は注目を集めたのだから、そこを見れば一番分かるはずである。

築地問題はどうなったか。

安全性は担保されないままに(地下の汚染は完全除去されずに)豊洲に移転すると決着した。

そして築地市場は撤去されて、東京オリンピックに向けて大駐車場となることになった。

要するに、築地で働く人々が求めていた「安全な市場」も「築地ブランドの保護」も、行われなかったのです。

小池百合子は「東京オリンピックが終わったら、築地をもう一度市場としても使えるようにする。その時に戻りたい業者は戻ればいい」というが、市場という生き物をそんな形で簡単に復活させられるはずがない。

つまるところ、築地で働く人々の味方を装い人気を取って、用が無くなったら切り捨てたんですよ。

このやり方は、正に自民党の手口です。

選挙の時だけ「教育の無償化」とか弱者の味方をする政策を打ち出し、選挙後には実行せず、弱者を切り捨てる。

いま自民党は、選挙公約の目玉として「教育の無償化」と打ち出している。

付け加えると、連立を組む公明党と、さらに維新の会も、「教育の無償化」を打ち出している。

私は断言しますが、彼らは選挙後にはこの政策を忘れますよ。全く別の事を行います。

そもそもいま進められている教育無償化の流れは、民主党が政権をとっていた時期に「公立高校の無償化」として実行されてスタートしたものです。

そしてこの「公立高校の無償化」の法律が国会で審議された時、「財源がない」とか「バラマキだ」と言って強硬に反対したのが自民党・公明党・維新の会だったんです!

私は社会保障の充実を求める人間だし、教育はとても重要なものでそこに予算を投じるべきだと考えているから、民主党政権の行いに賛成でした。

同時に、社会保障の充実をしようとするといつも反対しまくる自民党に、非常に腹が立っていました。

自分にとって関心の深い分野なので、あの時期の各党の態度を今でも憶えています。

過去の経緯を憶えている私からしたら、自民党らがいま「教育無償化」を訴えているのは、コメディです。

笑いの対象でしかないですね。本気じゃないとバレバレだから。

立憲民主党や日本共産党が、なぜその過去を党首討論などの場で指摘しないのかが、不思議で仕方ないです。

彼らも忘れているのだろうか。

話を小池新党(希望の党)に戻すと、「情報公開の徹底」とか相変わらず言っているが、都政でやっていたのは最初だけですよ。

本来だったら、民進党との合流という有権者がびっくりする事をしたら、きちんとどういう意図と経緯で行ったのかを説明すべきです。
だが説明がない。情報公開がない。

さらに、民進党と1つになると決めた時に、「民進党議員の選別リスト」と作り、気に入らない者をピックアップして排除する方針を出した。

こういう自分の意に沿わない者を排除する体質は、いまの自民党とそっくりです。

見れば見るほど、小池新党と安倍自民は似ている。

小池と安倍は仲が悪いが、おそらく2人とも自分大好きでお山の大将でないと満足しないので、そりが合わないのだろう。

私が共感し期待しているのは、日本共産党、立憲民主党、社民党です。

立憲民主党の枝野代表は「まっとうな政治を取り戻そう」と言っているが、ほんとマトモじゃなかったからね、安倍が首相になってからの政治は。

私が大不満なのは、この党たちが党首討論において国民から支持を得られるように訴えなかったことです。

日本共産党の志位委員長は、「安倍政権を倒そう」と熱く述べていたが、安倍政権はもう終わっているんだよ。

国民から見限られているからこそ、不意打ち解散をしたのだ。
冷静にそこを分析して、「あなたは国民に見限られている。だからこそ不支持率のほうが支持率より高いのだし、このような卑怯な解散をしたのだ」と指摘してほしい。

教育無償化についても、向こうが議論のテーブルに乗せているのだから、「あなた方は過去に教育無償化に反対でしたよね。この選挙前まで、そんな事を言ってなかったじゃないですか。私たちは以前から教育無償化に取り組んできたし、地方で実績も上げています。」と、きちんと論破しなければいけない。

テレビ党首討論を見たら、自民党や公明党ら教育無償化に反対してきた連中が「教育無償化をする」と言い出し、これまでそういう社会保障に積極的だった日本共産党らが「安倍政権は倒さなければならない」と言うので、おかしな事になっていた。

あれだけ見ると、自民党らが社会保障の充実に積極的で、日本共産党らがそれに抵抗しているように思えてしまう。

これは、事実と全く反する。

今記事のタイトルに掲げた『各党は素直に政策(本音)を述べなさい』というのは、共産党たちには「今までしてきた政策およびその実績を語りなさい」という意味だし、自民党たちには「実行する気のない政策を掲げるのはやめなさい」という意味です。

こんな事をやっているから、政治不信をまねくのだ。

私は、日本共産党、立憲民主党、社民党が勝つ可能性は十分にあると考えています。

とにかく安倍政権は飽きられているし、希望の党ももう元気がない。

ちゃんと国民に語れば勝てるんだよ。

「安倍政権を倒そう」とか言ってる段階ではない。
そもそも選挙期間中は、過去の実績とこれからやろうとしている政策を語るべきだ。

立憲民主党を立ち上げた旧民主党のリベラル派や、日本共産党は、弱者の側に立ってずっと頑張ってきたじゃない。

それをアピールすればいいんだよ、難しいこと考えなくていいんだよ。

築地市場についても、最後まで築地の人々の側に立って「このまま豊洲に移転するのはいかん」との立場を貫いたのは日本共産党でしょ。

そもそも豊洲が汚染されているのを発見・指摘したのも共産党だし。

地道に頑張っているのだから、それをアピールしていけばいいの。

日本共産党は、先日に成立した核兵器の禁止条約でも、日本の政党の中では積極的に関わった唯一の党です。

そういうの語れ、まじで。


日記 2017年10~12月 目次に戻る