サッカーW杯 日本代表の初戦 相手が自爆した
(2018.6.24.)

サッカーW杯が開幕し、世界中が盛り上がってます。

そんな中、去る19日には日本代表の初戦となる対コロンビアがありました。

この試合、正に驚きの展開で、なんと日本が2対1で勝ってしまいました。

今大会に出ているチームのうち、日本はパナマなどと並んで最弱です。

そんなチームが、南米の強豪の1つで、前回大会でもベスト8までいったコロンビアに、勝ってしまったのです。

なぜこれほどの番狂わせが起きたかというと、コロンビアに問題がありました。

まず、前回大会で大勝した日本が相手なので慢心・油断があり、立ち上がりに軽薄な入り方をして、前半3分に必要ないPKを与えて、失点しつつ退場者を出しました。

さらにエースのハメス・ロドリゲスが怪我を抱えていて、途中から出てきたけど全く精彩を欠いていました。

コロンビアにしてみると、このグループで一番弱い日本なら手を抜いても勝てると、無意識にでも思ってたのでしょう。

その背景には、前回大会で圧勝した記憶もあった。

だから集中力のないプレイで試合に入ったところ、最初から全力できた日本に押し込まれて、動揺してしまった。
そしてバタバタバタとミスを連発した。

前半3分のPKは、ミスが重なったものです。

まずCBが大迫よりも良いポジションを取っていたのに、甘い守備で大迫にボールを取られてしまった。

さらにボールを取られるだけでなく、完全に裏を取られてしまい、GKと1対1にさせてしまった。

その後、大迫のシュートをGKが弾きましたが、弾いた場所が悪くて、こぼれ球を香川にシュートされてしまった。
あの時GKは、前に弾くのではなく、横に弾くべきでした。

香川のシュートは、軌道と速度を見ると、ゴール枠に入ってなかった可能性が高いです。
それなのに対応したDFは、ハンドを犯してまで止めてしまったのです。

試合の残り時間を考えれば、1点取られても大丈夫だったし、ハンドしてまで止める必要は全くなかったです。

さらに香川がキッカーとなったPKでも、あまいコースに飛んできたのに、GKは緩慢な動きで触ることすら出来ませんでした。

以上のように、強豪国ならしないミスを、この日のコロンビアはしました。

よほど日本を舐めていたのでしょう。

この後コロンビアは、一人少ない状態で戦っていったのですが、途中で1対1の同点に追いつきました。
地力を見せましたねー。

でも大迫のヘディングで2点目を取られて、怪我中のハメス・ロドリゲスを無理矢理に出したけど彼の動きは鈍くて、そのまま敗戦となりました。

正直、ハメスが完調だったら違う展開だったと思うし、確実に引き分け以上だったでしょう。

この試合は、日本がどうこうではなかったです。

『コロンビアが自爆した』と、私は思いました。

元日本代表の秋田豊さんもテレビ番組で言ってましたが、W杯で試合開始3分でPKを与えて退場者を出すなんて、前代未聞の出来事でした。

日本は勝利したけど、棚からぼた餅の状態でした。

普通にやり合ったら負ける相手だからね。

日本から見ると、相撲の立ち合いでガチッとぶつかるはずが、相手が足をすべらして前にのめり倒れて、ドタッを上半身を土俵についてしまった感じでした。

別の表現をすると、ウルトラマンが変身して怪獣と向き合い、これから激しい格闘を繰り広げようと身構えたら、いきなり怪獣が自爆した感じです。

「なにやってくれちゃってんの、あんた」という気持ちですよ。

正直、私としては「日本がコロンビアに勝てることはない。日本は初戦は負けるが、そこで心が折れずに高い意欲で2戦目3戦目に挑めれば、グループリーグ突破の芽も出てくる」と思ってました。

この想定が、この予想が、コロンビアの自爆で台無しです。

いま日本国内ではお祝いムードになっていますが、私としては急造の西野ジャパンに愛着をもてないし、前回の記事で提言したスタメン構成があまり採用されてなかったので、白けぎみです。

むしろハメス・ロドリゲスの状態が心配で、「大好きな選手だし、前回大会では得点王にもなった選手が、怪我で活躍できないまま大会から去るのは見たくない。なんとか怪我を治してくれ。」と、そっちの方が気になってます。

同じグループにいるセネガル対ポーランドの試合も観ましたが、セネガルは高い完成度をほこるチームに仕上がっており、このグループは実力からみるとコロンビアとセネガルが勝ち抜けるのが順当だと思います。

日本は幸先よく1勝しましたが、敗退するのが実力から見たら正しいです。

本日の深夜に、日本はセネガルとの第二戦がありますが、セネガルが勝つ気がします。

セネガルは、身体能力が素晴らしいし、チームに一体感があって戦術も良いと思います。
日本よりも見てて楽しいんですよね。

アフリカのチームの中でも良質だと思うし、勝ち上がってあのサッカーで強豪国とぶつかったら面白い試合が生まれると思います。

いやホント、今の日本代表に感情移入できないので、別のチームが気になってしまいます。

ここからは、日本対コロンビアの試合を観て、日本代表について感じたことを書きます。

なんのかんのいって応援してるので、助言的なものになればいいな。

まず言いたいのは、『勝ったけれど、それはコロンビアが自滅したからであり、慢心してはならない』ですね。

代表選手たちのコメントや、日本国内の声を聞くと、実力で勝ったわけじゃないのに、「日本がジャイアントキリングした!」みたいな浮かれムードになっています。

「単純な人々だなあ」と、やや呆れながら見てますよ。

日本の真価が問われた試合ではなかったと考えてますが、日本のポジティブな点を挙げるとこうです。

「吉田と川島という穴を理解して、そこを皆でカバーしたこと」

「柴崎が上手くパスを散らしてゲームを作り、落ち着いてボールを回しつつ多彩な攻撃ができたこと」

「左サイドの乾+長友のラインが、今までほとんど一緒にプレーしてなかったのに、素晴らしいコンビネーションだったこと」

「トップにいる大迫が、点を取るなどしっかり仕事をしたこと」

この試合では、守備が安定してました。

で、その理由は、吉田麻也と川島永嗣の2人が弱点だと認識し、そこに負担を与えないように守備をしてたからだと感じたのです。

試合中に解説の人も言ってましたが、川島永嗣は普通ならGKが飛び出してボールを取る場面でも、自重して前に出ませんでした。
あれはスイス戦での雑な飛び出しの反省から生まれたのだと思います。

また、吉田麻也が1対1だと簡単にやられてしまうのも、チームで理解できたみたいで、日本は守備時に中央に人数を集めていたし、ボランチがすぐにサポートに行っていました。

試合を観ていて、「珍しく修正ができてるじゃないか」とちょっと驚きました。

日本男子代表って、長谷部キャプテンを筆頭にいつも「課題が見えた試合でした、修正しなければいけません」と試合後に言うのだが、ちっとも修正が成されてこなかったのです。

穴・弱点をきちんと認識できれば、それを素直に認められれば、直せるものなんですね。

今まで直らなかったのは、口では色々と言ってても、「自分達は凄い」との驕りがあったのでしょう。
そうじゃないと説明がつきません。

修正されてきたとはいえ、吉田の替わりに植田直通、川島の替わりに中村航輔を使ったほうがいいと思ってます。

昌子源と植田のCBコンビは、けっこう好きなんですよ。プレーに熱いものがあるので。

乾+長友の連係、柴崎のゲームメイク、大迫のプレーは、良かったです。

原口の豊富な運動量に基づいた献身も良かった。

セットプレーではキッカーを柴崎が担っていましたが、私の予想通り素晴らしい精度のキックを連発しましたね。

得点に繋がったのは(柴崎が怪我で途中交代した後に)本田が蹴ったコーナーキックでしたが、あそこで得点できたのはコロンビアの疲労がピークにきてたのが大きいと思います。

この試合で日本が知的な落ち着いたボール回しができたのは、柴崎の力が大きかったです。
彼が低めの位置でボールを受けて、パスを散らすことで、相手に攻撃の手を読まれるのを減らし、相手がボールの取り所を把握しづらくなっていました。

正直、彼が攻撃の要なので、怪我で離脱すると厳しくなります。
怪我の状態が軽いことを望むばかりですね。

日本の選手達を褒めてみたが、結局のところコロンビア戦は相手が一人少なかったわけで、本当の評価はできません。

そもそも、このあとの2試合で負けたら、グループリーグの突破はできません。
まだ大会は始まったばかりです。

浮かれている場合ではないです。
何も知らないにわかサッカーファン達は浮かれても仕方ないが、サッカーをある程度以上知っている人達は冷静でいないと。

私は冷静です。クールさを保っています。

本日に行われるセネガルとの一戦は、厳しい試合になるでしょう。
すでに書いたとおり、セネガルは良いチームに仕上がっています。

棚からぼた餅、力士のずっこけ、怪獣の自爆は、宝くじに当たったみたいなもので、それを基準に考えてはいけません。

そこに気付かないようだと、この先2連敗してグループリーグ敗退になるなあ。


日記 2018年4~6月 目次に戻る