ギリシャ戦の感想③ 戸塚啓さんの話

(ナンバー2014年6/30臨時増刊号 から抜粋)

退場者を出して守りに入った相手に手こずるのは、しばしば起こる事だ。

だがギリシャは、ミトログルの負傷とカツラニスの退場で、前半のうちに2枚の交代カードを使っていた。

だから、日本が数的優位を生かして相手を動かせば、ギリシャの足は止まってくる。

それなのに日本は、後半になっても守備ブロックの外側でボールを動かすばかりだった。

遠藤と山口のダブル・ボランチは、ボールを捌くだけで、相手の守備網へ切り込まなかった。

本田のポジショニングも、攻撃を停滞させた。

アタッキングサードから離れるトップ下に、怖さがあるはずもない。

彼が守備ブロックの外に出てしまうため、1トップはサポートを得られなかった。

本田と大迫が良い距離感を作り出したのは、本当にわずかだった。

リスクを避ける選択肢として、サイドからのクロスが繰り返された。

日本は3人目の交代カードを、ギリギリまで使わなかった。

打開力のある清武や齋藤を、なぜ使わなかったのか。

この日の日本は、23回の反則を犯している。 ギリシャは18回だ。

人数の少ない相手を、追い詰められなかった事が窺える。

4年間の積み重ねをピッチで表現すれば、結果は出なくても未来につながる。

このままでは、何も残らない。今度こそ、最後まで日本らしく戦え。

(2014年11月14日に作成)


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