北朝鮮、3回目の地下核実験を行う(その真意)

(毎日新聞2013年2月13日の記事から)

北朝鮮は2月12日に、3回目の地下核実験を行った。

北朝鮮は、「核実験は、衛星打ち上げの権利を侵害した米国の敵対行為に対処して、国の安全と自主権を守るための措置だ」と発表。

さらに、「米国が最後まで敵対した場合、より強い措置をとらざるを得ない」と発表した。

北朝鮮は、「米国との直接対話を狙って」行動している。

核実験を予告した声明の中で、「休戦協定を平和協定に変える協議であれば、応じる」とアピールした。

北朝鮮はアメリカに対して、「核保有国同士、対等に話をしましょう」と言いたがっている。

金正恩はかつて、「帝国主義者(アメリカのこと)が核兵器で、一方的に我々を脅かした時代は終わる」と演説している。

北朝鮮はすでに、06年10月、09年5月にも核実験を行っている。

北朝鮮は、爆発力の拡大と小型化・軽量化を達成したと強調。

ミサイルに搭載できる核兵器は、1トン未満とされる。
小型化していくと、ミサイルに搭載できるようになる。

北朝鮮は昨年12月に、長距離弾道ミサイルの発射に成功した。
推定射程は、米国本土に到達可能な1万キロ以上と見られている。

北朝鮮が12日に核実験をしたタイミングには、2つの意味がある。

一つは、「オバマ大統領の一般教書演説にぶつけた」という事だ。

北朝鮮はこれまでも、アメリカにとって特別な日に核実験をしてきた。
それは、『核実験を対米メッセージ』だと考えているからだ。

もう一つは、「2月16日の金正日の誕生日に合わせた」という事だ。

核実験から記念日までの数日間は、国内の雰囲気を盛り上げる宣伝期間になる。

北朝鮮の核・ミサイル開発については、日米韓がやめるように圧力をかけ、中国がかばう形が続いてきた。

しかし昨年12月のミサイル発射は、中国も自制を求める中で行われた。

これにより中国は、安保理の制裁決議に賛成した。

中国は今回も自制を求めたが、北朝鮮は聞き入れなかった。

中国は、北朝鮮と日米韓のどちらに一歩寄るかを迫られるだろう。

○村本のコメント

私は思うのですが、北朝鮮がアメリカとの対話を求めているのだから、アメリカは素直に対話をすればいいと思います。

なぜ対話をしないのかが、理解できません。

核実験を国内を盛り上げるために使うなんて、バカだと思いますが、「軍事力の強化を政権の功績としてアピールする」というのは、アメリカ等も行っている事です。

本当に、幼稚でどうしようもない行為なのですが…。

中国が以前よりもアメリカに寄っている事への危機感が、北朝鮮にはあるのですね。

冷静に北朝鮮の態度を見ると、『このままでは一人ぼっちになってしまうので、焦っている可哀相な姿』が浮かび上がってきます。


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