(以下は『毎日新聞2013年4月4日』から抜粋)
中国の清華大学などは、「2010年に大気汚染で死亡した中国国民は120万人を超え、死者の15%に上った」と発表した。
2010年の死者は、脳血管疾患が60万人、肺疾患が20万人、虚血性心疾患が28万人などとなっている。
PM2.5よりも大きな粒子である「PM10」が、今年の1~3月は前年よりも3割増えている。
(以下は『毎日新聞2013年4月14日』から抜粋)
〇PM2.5とは
大気中にある直径2.5マイクロメートル以下の粒を、「PM2.5」と呼ぶ。
PMとは、「とても小さい物質」の英語の頭文字。
スギ花粉は30マイクロメートルほどだから、それよりもかなり小さい。
PM2.5の成分は、石炭を燃やして出たものや 自動車の排ガスなど。
たばこの煙もそうだ。
PM2.5は、肺の奥深くまで入るので、ぜんそくなどの原因になる。
肺がんや心筋梗塞にもなりやすくなる可能性がある。
エネルギーの7割を石炭に頼る中国は、PM2.5が多く出ている。
日本には中国から飛んでくるのもあって、2013年1月31日には日本国内の観測場所の3割で、PM2.5が環境基準を超えた。
PM2.5は、もともと日本にもあり、中国のものが飛んでくると環境基準を超えてしまう。
なお環境基準は、健康を守るために超えないほうがいい数値である。
3~5月は中国から黄砂も飛んでくるので、PM2.5の濃度が上がりやすい。
日本がPM2.5の環境基準を作ったのは、2009年である。
ぜん息の患者たちが起こした裁判の結果だった。
2010年からは、PM2.5の全国的な観測も始まった。
(以下は『毎日新聞2013年3月15日』から抜粋)
英国のIISSは、「アジア地域の国防費が、2012年度に欧州を追い抜いた」と発表した。
アジアは3148億ドルで、前年から5%の増加だった。
欧州は2827億ドルで、1.6%の減少だった。
中国は、アジア全体の国防費の32.5%を占め、海軍力を増強している。
IISSは、中国の2011年度の国防費を、公表額の1.5倍の8833億元(13.6兆円)と推計している。