2年半ぶりに大統領が選出された

(東京新聞2016年11月1日から抜粋)

レバノンの国民議会は10月31日に、ミシェル・アウン氏(81)を大統領に選出した。

アウンはキリスト教マロン派で、元軍司令官。

国内の対立で2014年5月から続いていた大統領の不在が、ようやく解消された。

国民議会では親シリア派と反シリア派が、共に歩み寄りを拒んで大統領を選出できずにいた。

アウンは親シリア派で、イランの影響下にあるシーア派組織ヒズボラと関係が深い。

スンニ派で反シリアのサード・ハリリ元首相が、姿勢を転換してアウンの支持に回り、打開が図られた。

アウンは見返りに、ハリリを首相にする見通し。

いくつもの宗教が入り組むレバノンでは、大統領はマロン派、首相はスンニ派、国会議長はシーア派から選出されている。

(2016年11月1日に作成)


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