太陽熱発電の基本

(『図解新エネルギー早わかり』から)

太陽熱発電は、太陽熱によりつくった蒸気を用いて、タービンを回して発電する方式です。

まず、太陽光を「集光ミラー」で集めて、水を蒸気に変えます。
そして、蒸気でタービンを回すのです。

(火力発電では、石炭・石油や天然ガスで、蒸気をつくります)

太陽熱発電に適するのは、日射量の多い「サンベルト地帯」です。

日本では採算を取るのが難しく、現在は国内には太陽熱発電所はない。

欧州では、サハラ砂漠に太陽熱発電所を建設して、欧州などに電力を供給するという「DESERTEC・プロジェクト」を計画しています。

これは、砂漠の太陽光エネルギーを、国境・大陸を越えて活用しようという構想です。
太陽熱発電は、遠距離への高圧送電に適しているのです。

太陽熱発電は、運用時に大量の水を使用します。日射量の多い地域は水資源に乏しいため、水の確保が課題になりつつあります。

DESERTEC・プロジェクトは、アジア版も構想されています。
これは、オーストラリアや中国に太陽熱発電所を作り、アジア全体に電力を供給するというものです。

(2012.9.18.に作成)

(『図解入門 太陽光発電の基本と仕組み』から抜粋)
(2014.1.7.追記)

DESERTEC・プロジェクトは、ドイツの主導で進められています。

2008年にスタートし、ドイツ企業が熱心に推進しています。

2050年にEUの電力の15%を賄うことを、計画しています。

最大の課題は、効率の良い送電網の整備です。

太陽熱発電は、アメリカが1980年代にネバダ砂漠で実施し、実績は十分にあります。

○村本のコメント

世界全体が団結をして、現在の発電技術と送電技術を総結集すれば、10年くらいで太陽熱発電などの自然エネルギーだけで、全世界の電力をまかなえる状態に持っていけると思います。

『神との対話』には、「あなた方には、世界の全ての問題を解決する道や力や資源を、すでに与えてある」と書いてあります。

新技術や新エネルギーについて勉強していると、「なるほど、すでに解決の道はあるのだな」と実感します。


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