洋上風力発電について
欧州では、洋上風力発電が増えている(2013.1.18.)

(『電力供給が一番わかる』から)

2010年に欧州では、883MWの洋上風力発電所が、新たに稼動しました。

欧州で建設中の洋上風力発電所は、総容量が3000MWです。

計画段階のものでは、19000MWにも上ります。

これとは別に、英国では40000MW(40GW)の超大型計画が進行中です。

現在は、陸上風力発電は一基が2〜4MWの発電量です。

それに対して洋上風力発電は、一基で7MWの発電ができるタイプもあり、これはブレードの直径が164mもあります。

欧州全体の陸上の風力発電は、すでに84GW(原発84基分)に達しており、陸上の適地は少なくなってきています。

欧州では、送電網が拡充され続けていて、風力発電を送電網に繋いでも、出力変動の問題が発生しません。

海底送電網も整備されつつあり、これによって洋上風力発電が展開しやすい環境となっています。

洋上風力発電は、陸上風力発電に比べて1.5〜2倍のコストがかかります。
そのため、電力の買い取り価格を陸上よりも高くしないと、採算が取れません。

洋上風力発電で一般的な「着床式」は、日本の海には適さないと言われています。
日本の海は、すぐに深くなるからです。

日本政府は2011年9月に、福島県沖で300MWの洋上風力発電を、「浮体式」で建設する計画を発表しました。

(『地図で読む日本の再生可能エネルギー』から)

洋上では、風が一定の方向から安定して吹きます。

さらに、住宅から距離を持てるので、騒音を心配しなくていいため大型化できます。

陸上では大型でも2000kW級ですが、洋上なら5000kW(5MW)級も計画できます。

洋上の場合、水深が60m以上の所では「浮体式」が適していると見られていて、
その実証実験が長崎県の五島列島で進められています。

○村本のコメント

しばらく前に新聞で、「北海道で風力発電の計画が次々と生まれているが、北電の送電網が対応できない状況なので、申請許可を制限している」という記事を見ました。

電力会社が早急に行わなければならない事は、『再生可能エネルギーに対応できる送電網を整備する』ことです。

欧州の電力事情は、羨ましいかぎりです。


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