ワッハーブ派

(『誰にでもわかる中東』小山茂樹著から)

「ワッバーブ派」とは、スンニ派の復古主義者ムハンマド・ワッハーブ(1703~1793年)によって提唱された、『ワッハービズム』の信者を指す。

ワッハーブは、「イスラム純化」を主張した。
彼は、スーフィズムや飲酒・喫煙などの、堕落した生活に反対をし、簡素な生活を主張した。

この思想は18世紀後半以降に、アラビア半島に強力な影響を与えた。

ワッハーブ家は、サウード家と同盟(婚姻)をし、両家は勢力を拡大した。

そして、サウード家が「サウジアラビア」を建国すると、ワッハーブ派はサウジの国教となった。

ワッハーブ派は、くくりとしてはスンニ派に入る。


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