北方領土は3島返還でいい
早く解決してロシアと仲良くしようA(2013.2.24.)

第一部では、『北方領土がロシア領になった経緯』と、『「3島の返還」が、両国にとって一番納得しやすいだろう』という事を書きました。

第二部では、「北方領土問題を解決してロシアと仲良くなったら、どんなすばらしい事が起きるのか」を書きます。

(ここからしばらくは、私が今回の提案をするに至った経緯を書きます。
 興味の無い方は、30行ほど飛ばしてください。)

日本は現在、脱原発に舵をきり、それによる副作用で「電気料金の高騰」をまねいています。

そして、これを解決する方法が、様々に考えられています。

私は強力なクリーンエネルギー推進派なので、「電気料金が上がれば、それだけクリーンエネルギーによる自給自足の価値も上がる。結果として、クリーンエネルギーが普及する。だから、何の問題もない。」と考えていました。

私は、将来的には『再生可能エネルギー』ですべての電力を賄うことが可能だと思うし、日本人が力を合わせれば、10〜15年くらいで再生可能エネルギー比率を30%くらいまで上げられるとすら思っています。

しかし、経済界や企業の方達は、「再生可能エネルギーがすばらしいのは分かっているが、それに移行するまで電気料金が高止まりしているのでは、身が持たない」と言っています。

私は最近までは、このような企業の意見に対して、「社会の在り方を変える革命を進行させているのだから、とにかく我慢しなさい」と思っていました。

でも、つい先日にNHKの番組に出た、コマツ社のトップである坂根正弘さんを見ていたら、何だか憐れみを覚えてしまったのです。

彼は、他の財界の人々と同じく、「電気料金の高騰がつらすぎる。耐えたいのだが、耐えられそうにない。何とかしてほしい。」と訴えていました。

正直な話、経済界の人はエリート気取りの人が多く、鼻持ちならない感じがあって、私は好きではありません。

でも、坂根さんは違いました。
とても誠実な人柄なのが伝わってくる人で、真剣に話しているのが伝わってきました。

彼を見た後には、「相当に厳しいらしいな…。原発再開はあり得ないが、解決策を模索する必要がある。」と感じました。

私が、「う〜ん、何だか可哀相だなあ。解決策はないのかなあ。」と考えていたところ、ロシアのプーチン大統領が「日本と仲良くしたいです。ロシアのエネルギー資源を買ってくれると、とっても嬉しいなあ。」と発言しているのを、思い出しました。

私は、「これだ!」とピンと来たのです。

エネルギー問題を短期的に解決する最高の方法は、安く化石燃料を調達することです。

もともと、現在の電気料金の高騰は、燃料費の高騰が背景にあります。
単に脱原発に政策を変えたからだけでは、ありません。

日本の多くの人は、「石油や天然ガスを安く調達するのは無理」と考えているみたいですが、「実はそれほど難しくはないのではないか」というのが私の意見です。

冷静に考えると、5〜10年前に比べてガソリン代などの燃料費が、3〜4倍にもなっているのは完全に異常な事です。

この燃料費の高騰の理由は、アラブ世界で革命が起き、それに伴う混乱で供給が滞っているからです。
これは仕方がありません。
日本は、別の調達先を探さなければなりません。

そこで、「ロシア」なのです。

まず理解しておきたいのは、『ロシアは世界一の、化石燃料資源の大国だ』という事です。

ロシアは天然ガスでは世界第1位、石油でも世界で3指に入ります。

最近はアメリカでシェールガス革命が起き、アメリカが天然ガスで1位になりましたが、
それは技術的な要素によるものです。
シェールガスを採取する技術がロシアにも導入されれば、すぐにロシアが1位に復権すると思います。

そしてなによりも、『日本とロシアは近い』です。

アメリカから天然ガスを買って持ってくると、輸送費がめちゃくちゃ掛かります。

詳しく解説してくれる人がいないのでよく分からないのですが、アメリカから調達すると、天然ガス価格の2〜3倍くらいも「輸送費」が掛かるようなのです。

考えてみれば、あの大きい太平洋を横断してくるのだから、当然ですよね。

それに対して、ロシアは近いので、輸送費は安くあがるでしょう。
ロシアの極東エリアでは、豊富に化石燃料が取れています。

ここで、凄い情報を発表します。

今、ロシアと韓国は、お互いを繋ぐ「ガス・パイプライン」を設置しようとしています。

(面白い事に、途中に北朝鮮を通るので、1億ドルの通過料を支払うらしいです)

ここに、日本が加わってはどうでしょうか!

天然ガスは、普通は輸送するためには、LNG(液化天然ガス)に変える必要があります。
液化すると量が大幅に減るので、運ぶのに便利なのです。

この「気体→液化→気体に戻す」という作業が、アメリカからの輸送費が高くなる原因の、一つなのではないかと思います。

もし日本とロシアがガス・パイプラインで結ばれれば、気体のままで運べるので、輸送費が劇的に安くなると思うのです。

ロシアと韓国に対して、「その計画に日本も参加します。韓国から、さらに日本までパイプラインを繋ぎましょう。お金は、日本が一番出させていただきますよ。」と言えば、きっと参加できると思います。

これを実行すれば、日露韓の友好にもなります。

どうでしょうか。
日本とロシアの友好による、すばらしい可能性のいくつかを提示しましたが、心が動きましたか。

このような夢のある話は、すべてロシアと仲良くならなければ、実現の見込みはありません。
つまり、領土問題を解決してからでないと、実現しません。

今まではエネルギー問題から論じてきましたが、安全保障の観点から見ても、領土問題の解決は極めて良い効果があります。

お互いが相手をリスペクトして問題を解決すれば、友好ムードになります。
そうなれば、ごく自然に「軍事費の削減」に繋がります。

現在日本は、軍事費に毎年5兆円も使っています。
仮に1割削減できたとしても、5000億円が浮くのです。

そして、貿易の促進や人的な交流も活発化します。

日露関係が改善すれば、東アジア全体の空気も好転すると思います。
今かなりギクシャクしている日中関係についても、ロシアが仲介してくれたりするようになるかもしれません。

それは、アジア全体の利益にもなります。

現在の世界を眺めると、冷戦は終了し、ロシアはかなり民主化され、日本とロシアを離れさせていた要素は、実は消滅しています。

日本人には、明治時代から続く「ロシアは怖い。油断すると侵略してくる。」という固定観念が、まだ残っている気がします。

でも冷静に眺めると、現在のロシアは、アメリカよりもよっぽど大人しくて、侵略する意思などはほとんどありません。

(2015年5月26日に追記

 この記事を書いた頃のロシアは大人しかったのですが、その後ウクライナの混乱も
 あり、ロシアはクリミア半島に軍事侵攻をし、強引に領土に加えてしまいました。

 実に残念です。困りました。 )

私は、世界で一番他国に侵略する意思を見せているのは、アメリカだと思います。
なぜ日本人がアメリカを盲信するのかが、理解できません。

もっとも、オバマ大統領になってからは、アメリカの侵略への欲望は5分の1くらいに減っています。

ブッシュ大統領の時の、侵略への欲望は、もの凄かったです。
なにしろ、「大量破壊兵器を持っている」との嘘を平気でついて、石油のためにイラクに攻め込んだくらいですから。

今、安倍政権はアメリカに絶大の信頼を置き、エネルギー問題や安全保障問題などの全てを、アメリカとくっつく事で解決しようとしています。

しかし私は、それは下策だと思います。

自民党は、どうしても古い世界観から抜け出せないようですが、今はもう「どこかの勢力圏に所属して、パワーゲームで物事を解決する」という時代ではないです。

『自分らしさ(自国の良さ)を発揮して、あらゆる国と平等・公平に関係を作って、あらゆる国と仲良くしてゆく』、そういう時代に入っていると思います。

こういった全方位外交主義は、少し前までは困難だったのですが、世界がどんどん繋がってきているため、もう可能になっています。

日本は、世界全体と仲良くなる手始めとして、ロシアとの関係を良好にしましょう。

「3島返還」は、両国で合意できると思います。

ロシアと日本の関係が密になれば、お互いに利益があります。
せっかくロシアがそれを求めているのだから、応えましょう。


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