自衛隊を半分に縮小して、浮いた予算で災害救助隊を創ろう
(2014.9.25.)

日本では近年、自然災害が頻発しています。

ごく最近には、広島で大雨による災害(土砂崩れ)がありました。

稀にみる大水害になってしまいましたが、最近の日本では「かつてない規模の自然災害」というフレーズがよく聞かれるほどに、大きな災害が毎年のように起きています。

広島水害(土砂災害)では、安倍首相は休暇中だった事を理由に、被害が広がる中でゴルフをしたり別荘に1泊したり官邸入りしてもすぐに自宅に戻った事で、大きな批判を浴びました。

「休暇中なんだから、休ませてくれ。もうすぐ行う内閣改造の事で頭が一杯なんだよ。」といった心境だったのでしょうか。

彼は、集団的自衛権の行使容認の閣議決定について、「国民の安全を守るために必要だ。私には国民を守る責任がある。」と言いました。

それが詭弁である事が、国民の安全が脅かされる事態において無責任な態度をした事で、
あっさりとばれてしまいました。

大きな自然災害が起きると、必ず自衛隊が出動して、それが報じられるのも、近年の特徴です。

これは見慣れた光景になっていますが、私は大きな違和感を持っています。

自衛隊は、いかなる装いをしていても、『軍隊』です。

彼らは、兵器を使って人を殺す訓練を受けているし、いざとなったら人に銃口を向けるように教育されています。

それを前面に出すと、国民は引いてしまい支持もしてくれないので、爽やかさを強調したり、災害時に活動して「良いイメージ」を植え付けようとしています。

しかし、それは自衛隊の本質ではないし、本質とは異なるイメージを国民が持ってしまうならば誤った判断にも繋がりかねません。

おそらく日本政府や防衛省は、意図的に自衛隊のイメージを綺麗なものに見せようとしています。

一種のプロパガンダです。

自衛隊の軍事パレードを見れば北朝鮮の軍事パレードと同じ雰囲気だし、訓練風景を見れば完全に軍隊行動です。

その姿は、他の国の軍隊と変わりません。

そうした自衛隊なのに、「自衛隊の災害救助をする姿を見て、あこがれて入隊した」という人が増えているようです。

これは、間違った状態だと思うのです。

自衛隊の主任務は、軍事なのであり、災害救助ではありません。

その核心をあいまいにして、「災害救助隊」的なイメージ作りをするのは、フェアではないと思います。

冷静に考えると、自衛隊が災害救助のノウハウを蓄積している事自体が、おかしいです。

もし災害時に活動する専門集団が欲しいならば、新しく創設するか、消防隊を強化する方が効率的ですよ。

日本では自衛隊が災害救助の技能を持っているので、海外で災害があり支援する時も、
自衛隊が出動する事が多いです。

しかし、支援に行くのにでっかい空母で行くなど、明らかに効率的ではない方法が取られています。

被災地での支援は、住民に寄り添う、機動的かつ柔軟な対応が重要です。

それを統制的で柔軟性のない軍隊が行うなんて、それ自体が変です。

結論としては、こうです。

『 自衛隊を半分に縮小して、浮いた予算で災害救助隊を創設しよう 』

自衛隊の年間予算は、5兆円です。

ですから2.5兆円を減らして、全く別の組織として災害救助隊を新設しましょう。

こうすれば、災害救助をしようとする若者が自衛隊に入るという、奇妙な状態が解消できます。

それに、災害救助を専門に訓練する人を育成できるため、救助のクオリティも上がります。

さらには、今の自衛隊のように予算の一部を災害対策に充てるのではなく、組織予算のすべてを災害対策に充てられるようになるので、装備も充実します。

災害救助隊が創設されたら、自衛隊に入るよりもそちらに入る事を選ぶ人が急増すると思います。

でも、それでいいんです。

その事実を通して、『人々にとって、真に役に立つものは何なのか』が明らかになるでしょう。

2.5兆円の予算があれば、すぐに装備は充実するだろうし、予算は余るようになります。

そうしたら、各地の道路などの補強費に回したり、被災地への支援金にしたりすればいいです。

自衛隊の予算が半分になる事については、「それで日本を守れるのか」と言う人も出てくると思います。

それについては、私はこう考えます。

『 日本で起きる国民の生命が脅かされる事態は、圧倒的に災害発生によるものが
  大きい。

  だったら、そこに予算を投じる方が、日本を守る事にとって効率的なはずだ。 』

自衛隊を強化するよりも(そこに予算を投じるよりも)、災害救助隊を創設したり、災害対策に費用をかける方が、国民の利益に直結します。

少し話は変わりますが、災害対策というと、原発再稼動のために『原発関連に莫大な災害対策費』が投じられていますが、本当に無駄使いだと思います。

原発を無くすと決断すれば、その費用を福島原発の廃炉などに使えるのに、アホな政治家や官僚はきちんとした判断を下せないのです。

先見の明がなさすぎですよ。

はっきり言って、日本ではもう原発が復活する事は無いです。

それを受け入れられない人々が、自民党や財界にはいますが、もう流れは変えられません。

安倍政権は再稼動を進めていますが、結局は上手くいかないでしょう。

なぜなら、国民の過半数がそれを望んでいないし、電力は足りているからです。

現実的な話をすると、自公政権には今回の提案を実行するだけの先見力も革新性も決断力もないです。

実行できる党を考えると、共産党か緑の党でしょうね。

そういった党が伸びるためにも、日本人全体の意識の向上が必要です。

頑張っていきましょう!

(2014.9.28.に追記)

これを書いてからすぐに、御嶽山の噴火がありました。

被災者もかなり出ています。現時点では、まだ被害の全貌は明らかになっていません。

警察と自衛隊が救助活動をしていますが、両者共に災害救助の専門家ではありません。

今回の噴火を見て、あらためてこの提案を実行したほうがいいと痛感しました。


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