(『大いなる陰謀』ユーチューブ動画から抜粋)
9.11事件については、政府が捜査委員会を設置するまでに、なんと411日もかかっている。
捜査委員会の設置は、タイタニック号の沈没では6日後、真珠湾攻撃では9日後、JFK暗殺では7日後である。
息子ブッシュ大統領が指名した、捜査委員会の委員長はヘンリー・キッシンジャーだった。
(そのすぐ後に、各方面から反発がありキッシンジャーは辞退した)
キッシンジャーは、ニクソン政権の時に(陰の大統領的な存在で)、CIAを使ってチリの民主的な政府(アジェンデ政権)を転覆している。
キッシンジャーが辞退したので、ブッシュ大統領はトーマス・ケインとリー・ハミルトンを共同の議長にした。
ケインは、アゼルバイジャンで石油利権を持ち、国家安全保障プロジェクトの議長を務めた人物である。
ハミルトンは、かつてイラン・コントラ・ゲートの調査委員会にも加わった人物で、隠蔽作業に長けている。
委員長には、フィリップ・ゼリコウが就任した。
ゼリコウはブッシュ大統領と親しく、かつてはコンドリーザ・ライスと共に父ブッシュ政権で国家安全保障担当の補佐官をした。
ゼリコウ委員長は、「我々は誰も責めない(個人の責任を追及しない)」と宣言し、説明責任も負わなかった。
9.11事件の調査予算は、わずか300万ドルだった。
1996年のカジノ賭博調査委員会では500万ドル、クリントン大統領のホワイトウォーター疑惑の調査委員会では5000万ドルだったのにである。
批判されたため、しぶしぶながら1500万ドルまで増額された。
ホワイトハウスは、1.1万の文書要求のうち、25%しか開示しなかった。
さらに、開示文書の一部は黒塗りだった。
政府職員が誓約の下に証人に立つ事にも、ホワイトハウスは抵抗した。
ブッシュ大統領とチェイニー副大統領も委員会に出頭したが、密室で行われ、誓約して証言するのを拒み、録音は禁止され、議事録も作成されなかった。
彼らの行動は、「真実を伏せるため」としか理解できない。
委員会の報告書には、「アメリカの諜報局は、警告情報を持っていなかった」と書かれている。
しかしジョージ・テネットCIA長官は、「当時は警戒状態にあった」と証言している。
ポール・トンプソンの話
「デァ・シュピーゲル、ディー・ツァイト、BBC、イスラエルのハアレッツの報道によると、8月下旬にイスラエルは、アメリカにテロリスト19名の名簿を供与しています。
ハイジャック犯19名と全て一致するかは分かりませんが、4名の名前は一致していました。
ナワファル・ハズミ、クリハッド・アルミダー、マーワン・アル・シーヒ、モハメッド・アータの4名です。
イスラエルは、『彼らはアメリカ国内に居て、計画中の攻撃は差し迫っている』と教えたそうです。
9月初めにはエジプトが、『アルカイダのアメリカを標的とした行動が、最終段階にある』と、アメリカ政府に警告してました。」
(イスラエルも9.11に関わっている可能性が高い事、名簿をもらってもアメリカが何もしなかった事。
これを考えると、この名簿の供与は「これが、犯人に仕立て上げる者達だよ」という確認だったとも解釈できます。)
要するに、ブッシュ政権は9.11事件の前に、様々な情報を得ていた。
委員会の報告書では、ブッシュ家とビンラディン家の幅広い結び付きには一言も触れていない。
デイビッド・レイ・グリフィンは、9.11の委員会報告書への批評で称賛されている人物である。
彼は報告書について、「アメリカ軍とブッシュ政権を守るため、連邦航空局を無能集団として描き、濡れ衣を着せた」と結論している。
委員会は、「アメリカ軍は、領空内の情報は航空局に完全に依存している」としている。
NORAD(偵察衛星などの情報を管理する司令部)の存在は、無視するのだろうか。
ティエリ・メイサン著の『ペンタゲイト』には、「アメリカ軍は、民間とは比較にならない精巧なレーダー監視装置を、いくつも所有している」と書かれている。
『Pave Paws』はそうした装置の1つで、ウェブサイトの説明には「大量のミサイルを探知・追跡できる」とある。
大量のミサイルを追跡できるレーダーが、航路を外れた旅客機は1機も追跡できなかったのか。
(2014年11月3日に作成)