(『ぬりつぶされた真実』幻冬舎から抜粋)
意外なことに、オサマ・ビンラディンの国際指名手配がなされたのは、1998年である。
これは、アル・ホバルのアメリカ軍住宅施設へのテロ(1996年)以後も、アメリカ政府はオサマを指名手配しなかった事を示している。
さらに、指名手配を要請したのは、カダフィ大佐の率いるリビア内務省であった。
リビア内務省は、98年3月に要請をし、インターポールは4月に指名手配を発令した。
1994年3月10日に、リビアで2人のドイツ人が暗殺された。
この2人は、ドイツの諜報員だった。
2人は、ドイツの諜報機関の1つである憲法保護局に所属していた。
この暗殺の首謀者がオサマと分かり、インターポールは指名手配を決断したのである。
(2014年7月31日に作成)