(『ぬりつぶされた真実』幻冬舎から抜粋)
オサマの義兄であるハーリド・ビンマフフーズは、オサマに数百万ドルの支援を9.11事件の直前までしていた。
ハーリドは、1950年に設立されたサウジアラビア初の銀行「国立商業銀行(NCB)」の創設者の息子である。
NCBは、中東で最大の商業銀行だ。
ハーリドは、BCCIの大株主でもあった。
ハーリドは1989年に、ファハド国王によってアラムコの最高顧問に任命された。
(アラムコは、サウジ国営の世界最大の石油会社です)
ビンマフフーズ家は、ビンラディン家と同じくイエメン南部のハドラマウト地方の出身である。
両家は長い伝統を持つ商家であり、20世紀初めにサウジに移住した。
ハーリドの父であるサーリム・ビンマフフーズは、1909年生まれで、第二次世界大戦中に為替取引の仲買人として名を上げた。
ビンマフフーズ家とカーキ家は、1950年にNCBを設立し、同銀行の50%以上の資本を握った。
1999年6月に、サウジ政府はNCB株の50%を買っている。
ビンマフフーズ帝国は、外国にも進出しており、世界中に70近くの銀行・会社を持っている。
この帝国は、3つの持株会社を頂点にしている。
①NCB ②ニミール・ペトロリアム社 ③サウジ経済開発会社
(2014年8月9日に作成)