(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
『ニクソン・ドクトリン』は、1970年2月に発表された。
ここでは、東側陣営に対して交渉や取引をすることや、東側陣営内の対立を活用するという、柔軟なアプローチを明らかにした。
この新ドクトリンは、際限のない介入となった「トルーマン・ドクトリン」からの転換を示していた。
最初の成果は、ヘンリー・キッシンジャーの活躍による訪中だった。
キッシンジャーは、「中ソが対立している状況なので、中国は対話に応じるだろう」と考えていた。
(2014.5.15.)