(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
ケネディ大統領の死(暗殺)により、公民権法案への世論の支持は増加した。
そして1964年2月に、法案は可決された。
公民権法は、64年7月に成立した。
この法律では、「投票・教育・公共施設の利用」での差別が禁止された。
さらに雇用の平等のために、「平等雇用の委員会」が設置された。
この法律には、性差別を禁じる条項もあり、女性解放運動の武器になっていく。
同年8月には、人的能力の開発を目指す「経済機会法」も成立した。
1964年11月の国政選挙では、法案に反対した共和党議員の4割が落選した。
公民権運動により、白人たちの意識も変わりつつあった。
65年にはジョンソン大統領の命令で、政府と契約する企業にマイノリティの優先採用を義務づける「アファーマティブ・アクション」が始まった。
(2014.4.4.作成)