ニクソン政権の国内政策について

(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)

ニクソン大統領が重視した国内政策は、「治安回復」だった。

彼は、貧しい層よりも豊かな白人層を重視し、「差別撤廃には限界がある」と述べた。

最高裁には保守派を任命し、自分の思惑通りにした。

司法省は、改革の担い手という面が薄れて、治安対策機関へと衣替えし、規制に乗り出した。

過激派に対しては、FBIが盗聴網を張り巡らした。

自動車の排気ガスでは、1970年に「マスキー法」を成立させた。

これは画期的と言うべき厳しい規制内容で、日本の自動車産業に大きな影響を与えた。

72年には、水の汚染を防ぐ「水のマスキー法」も生まれた。

(2014.5.15.作成)


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