(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
1920年代のアメリカ外交は、経済中心主義を貫き、非軍事的な手段を原則とした。
カリブ海での政策も変化して、1922年にはキューバから、20年代中頃にはドミニカとニカラグアから、米軍は撤退した。
1930年には、セオドア・ローズヴェルト大統領が1904年に示した「カリブ海に警察権を持つ」という見解を、公式に否定した。
その一方で、ラテン・アメリカへは資本と商品を投入して、イギリス資本に取ってかわっていった。
ソ連に対しては、不承認の政策を続けた。
ソ連を承認するのは、1933年になってからである。
(2013.6.16.)