ローズヴェルトは4選を果たすが、45年4月に病死
トルーマンが継いで戦略が変わる

(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)

1944年にフランクリン・ローズヴェルトは、史上初の大統領の4選を果たした。

国民は、戦争中の指導者の交代を望まなかった。

フランクリンの勝因は、戦後の退役兵士の再雇用などを語ったことだった。

しかしフランクリンは45年4月に、病死した。

その結果、副大統領のハリー・トルーマンが昇格して、後を継いだ。

フランクリンは強い米ソ協調派だったが、ハリーは対ソ強硬派であった。
そのため、戦略が変わった。

1945年7月に、アメリカは原爆の実験に成功した。

アメリカは、対日戦では日本での地上戦を回避したがっており、ソ連の対日参戦も決まったため、対日戦を早期に終わらせる必要があった。

(ソ連が対日戦で活躍すれば、日本はソ連の支配下に入ってしまう)

このため、日本が降伏しても政府(天皇)の存続を認める方針に転換し、原爆を投下して圧力をかけた。

そして、早期に日本を降伏させるのに成功した。

日本の降伏によって、第二次世界大戦は終結した。

(2013.7.27.)


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