(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
世界的な大恐慌がアメリカ発で始まると、失業者たちは、まず親戚や友人に援助を求めた。
移民系列ごとの社会的なネットワークがあったからである。
しかしそれでは救えないケースが増えたために、公的な救済を受けることになった。
当時はまだ社会保障制度が始まったばかりだったため、失業者たちは救済事務所の前を数日に渡って行き来して様子を見た後に、ようやく決断をする事が多かった。
雇用をされた後は、家族のためにたくましく働いた。
不況下でも生活必需品の消費は落ち込まなかった。
これは、政府の失業対策の効果であった。
この時期は、老人問題が大きな社会問題となった。
これには、長寿化の影響があった。
(2013.7.22.)