(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
アメリカは、1933年4月に、金本位制をやめた。
目的は、国内価格を上昇させて、デフレを克服する事であった。
34年1月には、「金準備法」を成立させて、金価格を1オンス35ドルに定めた。
これは、これまでに比べてドル平価を59%も切り下げるものだった。
1936年6月には「互恵通商協定法」を成立させて、大統領に各国との互恵通商協定を結べる権限を持たせた。
これにより、45年までに27カ国と協定を結び、大幅に関税を下げた。
カリブ海では平和外交を行い、34年8月にはハイチから撤兵した。
1933年11月には、貿易拡大を期待して、ソ連と国交を樹立した。
しかし、残念ながら貿易は拡大しなかった。
(2013.6.18.)