(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
雑誌記者たちは、1903年から10年間に渡って、あらゆる悪を暴露し、改革世論を盛り上げた。
背景には、大衆雑誌の急成長があった。
1903年には、「スタンダード石油の歴史」を、アイダ・ダーベルが書き始めた。
(この本は、スタンダード石油の悪徳商売ぶりを告発したものである)
1906年にセオドア・ローズヴェルト大統領は、記者たちを「マックレイカー(床の汚物をかき集める人)」にたとえ、その呼び方が定着した。
マックレイカーたちは、「不正・腐敗を人民に知らせれば、人民は立ち上がり改革を行う」と信じていた。
1912年に、雑誌に対する企業広告や銀行融資が停止をし、この活動は一気に低迷した。
○村本のコメント
現在の日本でも、心あるジャーナリストの活動が、資金不足や掲載してくれる雑誌の不足によって阻まれる事がよくあります。
市民や消費者の理解が、とても大切ですね。
(2013.3.29.)