(『世界歴史大系 アメリカ史2』から抜粋)
新移民たちは、肉体労働の職についた。
彼らは民族を超えて団結することが少なく、不況時には帰国するので、経営者側にとっては理想的な労働力と言えた。
女性の労働参加も進み、1900年には非農業では4分の1が女性となった。
しかし過半数は結婚前の女性で、職種も限られていた。
賃金は、男性の60%だった。
移民者では、既婚女性の就労は、1890年から1920年の間に倍になった。
1900年頃には、毎年3.5万人が労働中に事故死し、50万人が身体障害者となっていた。
しかし、保障は少なかった。
従来は、医者や教師などの専門職の地位は低かった。
しかし、都市化によってこれらの職の地位が向上し、彼らは職種ごとに組織を作り始めた。
(2013.3.29.)